恥ずかしながら……

2001年8月25日
今日、うちのポスペからメールが来ました。

バースデーメールでした。

ポスペ使い始めて1年半は経っているのですが、バースデーメールをもらったのは初めてだったので、驚いたのと嬉しかったのとが相俟って、
 
 
恥ずかしながら目が腫れるほど号泣してしまいました。
 
 
弱ってる証拠かも。
 
 
 
あ、HPに私のお気に入りのブツの写真をUPしたので、良かったら見に来てやって下さい。
リンク
ここの『Who’s Who?』という自己紹介ページの項目から、こっそりリンクを張ってあります。
……って、私はいつもお子様思考回路ですが。
(考えが柔軟なのではなく、妙に意固地なくせにあんまり物を考えていないあたりなんかモロにお子様なのです)
 
 
昨日の日記にぽろりと出てきた絵本『百万回生きたネコ』。
これがとてもいい絵本なのです。
というわけで、たまには児童書や絵本を読みたいなぁ……と思い立ちました。
未だに書店に行くと、どうしても絵本や児童書のコーナーに立ち寄ってしまう私。
最近は大人向けの絵本も多く陳列されていますが、私はどちらかといえば子供向けに書かれた物の方が好きですね。

私のお気に入りの絵本・児童書は、ざっとこんな感じです。

◎『百万回生きたネコ』
●『ドリトル先生』シリーズ
●◎『クレヨン王国』シリーズ
◎『星の王子様』
◎『小さな家』
 (これは2パターンあるのですが、私のお薦めは
 絶対に「ディズニーアニメ絵本」のヴァージョン
 です!!こちらの方が感情移入度が高いのです)
●『バーバーパパ』シリーズ
●『ぞうのババール』シリーズ
●『ひとまねこざる』シリーズ
 (今はキュリアス・ジョージという名前の方が有
 名ですね)
●『こまったさん』の料理シリーズ
●『ぼくらは地底王国探検隊』
◎『きんいろきつねのきんたちゃん』
●『たんたのたんけん』
●『たんたのたんてい』
◎『おたまじゃくしの101ちゃん』
●『どろぼうがっこう』
●『ピーターラビット』シリーズ
●『3びきのやぎとガラガラドン』
●『メアリーポピンズ』シリーズ

……いかがなものでしょう?『●』マークは楽しい作品、『◎』マークは泣ける作品という風に分類してみました。でも、涙腺の緩い私の選考ですので、「なんでこれで泣くかなあ……」という作品もあるかと思います。(おたまじゃくしの101ちゃんとかが、その最もたる作品)
また、ナルニア国物語や指輪物語・はてしない物語・モモなどの長編ファンタジーは、文学上「アダルトファンタジー」という分類に入っているので、ここからははずしてみました。これらの作品も大好きです。
 
 
このリストを見て気付きました。
私の中にある色々な趣向は、やはりこれらの作品に原点があるようです。
POPな物が好きなのは『ババール』や『バーバーパパ』シリーズのお陰。
イギリスにあこがれているのは『ドリトル先生』や『メリーポピンズ』のせい。
料理が好きなのは『こまったさん』のお陰。
三つ子の魂百まで……とはよく言った物ですね。
今日は出社日でした。
午後からの出社だったので、午前中はのーんびりと家でテレビを見てました。
そしたら、とあるチャンネルの情報番組に、『芸能人のお宅生訪問』のコーナーがあり、北海道の田中義剛氏のお宅が映っていた。
この方のお宅が牧場だと言うのは有名である。
敷地面積は6万坪(ちなみに農地なので1坪500円なのだとか)。お宅は立派な2世帯住宅。
農業を営み、牧場を経営し、あまつさえ観光牧場として開放までしていらっしゃる。

そんな田中義剛氏はイヌを40匹飼っていらっしゃるとのこと。
…………う、うらやましい……。
しかも、家の番犬として飼っているのは
『アイリッシュ・ウルフハウンド』
である。
このイヌは世界で一番大きくなる犬種で、立ち上がると180?近い大きさがある。短いカーリーな被毛の下に隠れたバネのような筋肉が造り出す、スマートなシルエットが非常に美しい。その上、ウルフの名が示す通りに、野性味を湛えた頑丈な顎と牙を備えている。
なのに……なのにですよ。
訪れたリポーターの服の臭いをクンクンと嗅いで、ホテホテと歩いて後を追いかけてくるときのかわいさと言ったら!!
そこまでカッコイイ肉体を持っている癖に、やたらと仕草がカワイ過ぎ!!
「遊んでくれるの?ねえ、遊んでくれるんじゃないの?」という無垢なおねだりモードの目をしちゃってるのだった。
……この子、こんなに人懐っこそうな性格で番犬が務まるのでしょうか。
ちと疑問。
確か、アイリッシュ・ウルフハウンドはもの凄く懐きにくいイヌで、主人以外の言うことを聞かない犬種だったと思うのですが……まあ、個体差はあるか。
 
 
午後。会社に出社。
ドアを開けた途端に小梅さん(会社で暮らしている、副社長の飼い猫)のお出迎え。
まだまだ生後7ヶ月。日に日に大きくなっていくお年頃だ。
お父さんの血(ノルウェージャンフォレストキャット)の血を色濃く受け継いでいるのか、既に普通の日本ネコの成猫より大きい。しかも被毛もフサフサだ。そのかわいさに、いてもたってもいられずに抱き上げる。
が、虫の居所が悪かったのか、思い切り噛まれる。
くそう。
しつけのためにきちんと叱る。
叱られている時の顔がまた良い。悪いことをしたということが自分でちゃんと分かっているにも関わらず、「え、僕じゃないよ。僕はそんなことしてないっすよ」とあくまでシラを切り通す面構え。
その様子は、はっきり言ってむちゃくちゃかわいい。でも私は、
「しらばっくれるんじゃねえ!オレの背中の桜吹雪がしっかりお見通しでぇ!!」
とばかりに、情け容赦なく叱り飛ばしますけどね(笑)。
 
 
そういえば、この小梅さんには妙な趣味がある。
ある日、飼い主である副社長がその現場を目撃した。

小梅さんが、床にだらりと寝そべって静かにしているので、寝ているのか……と思って副社長が覗き込んでみた所、小梅さんは奇妙な行為に没頭していた。
自分の右手(正しくは右前足)を顔の前に掲げ、しげしげと肉球を見つめている。
……なんだか絵本『100万回生きたネコ』を彷彿とさせる、哲学的な情景だ。
しかし、小梅さんはその後、何を思ったのか右手の爪をムニュっと出した。
そして、すぐに引っ込めた。
それを延々と続けていたらしい。5分くらい。
爪の出し入れされる自分の右手を見つめて。
ここまでくると、どうも哲学的というよりは、ダウナー系の危ない薬でもキマってしまったんじゃないのかと不安になる(ちなみに、マタタビは与えていなかったらしい)。

危ない薬と聞いて、ふと知り合いの家のネコの名前が頭を過ぎる。
その家には2匹ネコがいるのだが、1匹の名前が『ガンジャ』(大麻のこと。この言葉の意味を知らなかった老年の女性が、人前で大声で「ガンジャー!ガンジャー!」と嬉しそうにネコの名前を連呼していたっけ)、もう一匹が『マッシュ』(マジックマッシュルームの『マッシュ』)である。
やばいといえば、これほどヤバイ名前もないだろう。
ちなみに、どうも名前が性格に影響したらしく、『ガンジャ』は思索的で、『マッシュ』は常にハイテンションである。
あ、飼い主の名誉の為に明記しますが、その方は決して「そういう」方ではございません。念のため。

……なんか、小梅さんの将来が心配になってきたぞ(汗)
わんぱくでもいい、健康的に育って欲しい。
切実に。

勤労意欲

2001年8月22日 ペット
流石にいつまでも半分プー太郎な自宅勤務だけで食い繋いではいけないので、本日●らばーゆを購入。

……やっぱり少ないわね、編集・デザイン系の出物。
でも、きっともう一般事務職員には戻れないのだろう。●らばーゆを読んでいても、ほとんど食指が動かない
自分に合った職業に一度でも就いてしまうと、どうも精神的に贅沢になってしまっていかん。
昔は大好きだったのになー、書類の整理とか、企画書のデータUPとか……不思議だ。
 
 
●らばーゆと共に購入した雑誌。
それは●REAのネコ特集号。
ページを捲っては、
「うっひょ〜〜〜う!!かわいい!!かわいいよ〜う!!」
「お腹のあたりなんかうにゅ〜んとしてて、耳の後ろの毛がふにゃふにゃ〜ってしてて、しっぽなんかピンッとしててさ〜〜!!!」
「ああ、この肉球のプニュプニュッてした感じもサイコ〜!!触りた〜い!!!」
「誰か、誰かこの手に子猫をのせてくれ〜〜!体中をウニウニウニウニと触り尽くしてやる〜〜!!」
などと、珍妙なオノマトペと欲望の赴くままの叫びを連発しながら身もだえてみる。
……ネコはいいなあ……というか、ほ乳類は全般的いいっすね。(鳥類やは虫類や両生類も好きですけど)
 
 
こんな事(ネコに身もだえる事)より先に仕事を手に入れねば。
とにかく明日は目を付けた会社に手当たり次第に連絡を取るぞ。
あっ!!明日出社日じゃん!!くそう、俺の輝ける未来の邪魔をする気か!?
 
 
…………ネコの『かわいらしさ』という薬でラリって、ハイになっているようです。
まずは落ち着け、自分。

暫定UP

2001年8月21日 グルメ
何やら暗い日記を書いてしまったので、気分転換にちょいと小ネタを暫定UP。
 
 
先日実家(私の実家。東京都港区内の某都営住宅)に行った。仙台から持って帰ってきた正絹の着物を預かって貰うためだ。
夜になってから行ったので、夕飯を食べさせて貰った。
その時のメニュー
 
白米
みそ汁(実は豆腐)
豚の角煮(トンポーロー系の味付け。でも出汁は昆布だった……)
鮪の佃煮

……野菜が1品もない。
母もその事に途中で気が付いたらしく、笑いながらこう言った。

「どうしましょう、タンパク質だらけでビタミン不足だわー。でもまあ、みそ汁があるからいいでしょう!」
 
 
 
 

お母様……みそ汁の含有成分である味噌も、実として入っていた豆腐も、原料が大豆である以上

タンパク質が主成分

です。ビタミンはひじょーに少ないです。
調理師の免許持ってるくせに、私に指摘されるまでそのことに気がつかないうちの母って一体……
そーいや調理師免許の試験、3回落ちたって言ってたっけ……(涙)
私の商売道具は言葉……のはずだ。
弱小ライターとして美術評論なぞ書いている。
また、オタク活動の一環としてファンノベルを書いたりもしている。
また、発表の当てもないむやみやたらと書き散らした小説の欠片も、パソコンのメモリーにしっかり収納されている。
昔のノートをひっくり返せば、訳の分からないモラトリアムな詩の山にぶちあたる。
日々持ち歩いているネタ帳には、訪れたカフェの感想や、ふと思いついたこと、簡単な書評などがうじゃうじゃとかきつけらてている。
 
 
ここまで文字に埋もれた生活をしているくせに、私はどうも言葉に関する感覚が弱いのではないか?と最近とみに感じてしまう。
ボキャブラリーの貧弱さとは違うレベルの問題。
文字としてつづる言葉にも、口から出る言葉にも、どうも今ひとつ注意力が足りないような気がする。
 
 
新約聖書の「ヨハネ福音書」にもあるように。
『初めに言葉があった』
『言葉は光であった』
人は自分が対峙した物を言語化して理解するのだそうだ。文字にするとか話すとか、そういう事をしなくても、心の中で対象物を言葉により量化する。
言葉によって目の前の世界を切り取り、自分の中にもう一つの世界を作る。それが自分にとっての世界の全てとなる。
自分が理解できた物ばかりで構成された世界。
そう書いてしまえばそれはものすごく味気ないように思えるが、人間は自分の理解の及ばないものは受容できない。
そういう物と対峙した時の対処方として、人は『不可思議』という言葉を造り出した。訳のわからない対象を『不可思議』という言葉の範疇に分類し、それ以上の追求を停止することで、理解出来ないままでも、なんとか自分の世界の中に取り入れることに成功した。
人の心の中には、個人個人が理解出来る物しか入り込めない。
そして、入り込んだとたんに、それは現実の対象から遊離した、一種の記号と化してしまう。
 
 
私が商売道具にしている言葉というものは、人が自分の世界を作るためのアイテムであるが故に、人の心に直接語りかけることが出来るのだと思う。
小説や詩やエッセイという、言葉を使った表現方法は、既に作者の視線を以て世界を切り取ってある物だ。その文字を追う事は、作者の心の中に作られた世界を追体験することに等しい。
他人の心を覗いているのに等しい。
言葉での表現を選択した人間は、自分の心の中の世界を、万人に向けてさらけ出しているのだ。
もちろん、密かに隠している部分もあるだろう。
けれど、作者の心の中の世界を作り上げる大原則である『主観』は、紛れもなくその言葉の中に忍び込み、作者の意識の及ばない所で人々に向けて『自分はこういう人間だ』と叫び続ける。
 
 
言葉は癒しにもなり、刃にもなる。
人の心に容赦なく斬りつける刃のような言葉を、私は使いすぎてはいないだろうか。時に言いようのない不安におののく。
言葉を使うという事の恐ろしさ。
人の心に語りかける事の恐ろしさ。

恐れているだけでは前には進めない。
ある局面では、刃が必要になることもあるだろう。
それでも、出来ることならば可能な限り、私は癒す言葉を使いたい。
悲しみや憎しみや闇を描くよりは、喜びやいたわりや光を描きたい。
そのためには、言葉を使う時によく考えなければならない。注意深く言葉を選び、綴り続けたい。

もしかしたらそれは、自分の心の中の世界の暗闇を隠すことになるのかもしれない。
誰でも持っている心の闇。触れられたくない部分。
結局は、自己保身なのかもしれない。言葉の刃が自分に返ってくるのが怖いだけなのかもしれない。
それは卑怯だと言われれば、まさにその通りだろう。
 
人に人を癒す事は出来ないのかもしれない。
癒すことが出来ると思うのは傲慢なのかもしれない。
 
 
それでも、私は自分の言葉を綴り続ける限り、言葉を選び続けるのだろう。
刃ではなく、癒しを。
その為にあがき続けるのだろう。
言葉で作り上げた自分の心の中の世界を、もう一度言葉で切り分けながら。
必要ならば自分の心の闇をさらけ出すことも厭わずに。
 
 
自分で選んだ道だから、決して諦めたくはない。
 
 
 
 
ここまで書いておきながらなんですが……これって自分の行動を美化しているだけなのかなあ……。
まぁ、まずは人様に見せて恥ずかしくないような文章を書くことが第一なんですけどね(笑)

感謝。

2001年8月19日 ヲタク活動
HP更新作業に没入してしまい、気が付いたら朝の6時……この生活サイクル変えないと、今にパタリと倒れるんじゃないかしら。ちょっと不安。
 
 
先週は夏の有明決戦だった。(オタク活動のです)
今週は、夏の有明後夜祭(?)とでも言おうか。先週の3分の1くらの規模のイベントが、再び有明で開かれていた。
ここに参加されているTさんのブースに、うちの本を委託販売して頂いていたので、お礼とご挨拶のために(というか、本当はTさんや、お手伝いをされていたMさんに会いたかったからなのだが)、遊上さんと共にプリン持参で出向いた。

すっかり出足が鈍ってしまい、会場に到着したのが午後2時近くになってしまった。もうお客さんの数も少ない……参加者の方たちもそろそろ帰宅の準備にかかり始めているような所へ、フラフラと現れてもなんの役にも立たなかったろうに、TさんとMさんはにこやかに私達を迎えてくれた。……ああ、人の温かさって素晴らしい(涙)

その後みんなで会場を後にし、豊洲のファミレスでささやかなお食事会。なんだか遊上さんと私は、ハイペースで飛ばしまくった会話で、お2人を笑わせてばかりいたような気がする(騒がしくてすみませんでした)。

自宅勤務が続く今日この頃、なんだかどんどんと人との関わり方が下手になっているような気がする。
うーん、頑張ってなんとかしなくては。
 
 
地元の駅に到着した後、遊上さんと弟さん、そして私と旦那の合計4人で、モンスーンカフェでご飯を食べた。
遊上さんの弟さん(私と同い年なのだ)はとても素敵な人だ。
心配りもしっかりして下さるし、キャラクターも立っている。そしてまつげも長い(なんのこっちゃ)。
弟さんと遊上さんのやりとりを見ていると、兄弟姉妹っていいなー……とおぼろげに思う。一人っ子核家族で生まれ、温室のような狭い世界で育ってきた私には分からない、目に見えない絆のようなもので、2人がしっかりと繋がっているような気がする。
自分が家族を大事にしなかったツケが、今更回ってきているなぁ、と実感。
誰かに寄りかかりたくてしょうがなかったくせに、そのよりどころを自分の手で倒し尽くしてしまった、救いようのない私の側に今、遊上さんや旦那がいてくれることが本当に奇蹟のようだ。
 
 
……今日も感謝で日が暮れました。
先日の日記で、
「仙台の方ではタン塩にレモンをつけないのか?」
という疑問を書きましたが、その問題を解き明かす手がかりを旦那のお兄さまから入手しました。

もともとタン塩にレモンをつけて食べるのは、東京都新宿区の歓楽街の近所(?)にある焼き肉屋さんが発祥の地だそうです。
夜のお仕事のお姉さま達が、チューハイのレモンを絞ってタン塩につけたことが発端とか。
お兄さまが、その焼き肉屋さんの社長から聞いた話だそうなので、間違いはないと思われます。
そうか、やっぱり関東発祥だったのか。
あとの問題は、この方式がどの辺りまで広がっているかということですな。
引き続きご意見お待ちしております。
そして、博識なお兄さまに感謝。
 
 
 
徹夜明けの私の脳味噌は、なんだか妙な事が気になるらしい。
子供の頃見た変身戦隊ヒーロー物に、「超電子バイオマン」という番組があったような気がするのですが。
気になるのがこのタイトル。
「電子」が主眼目なのか?
「バイオ(生物学)」が主眼目なのか?
どっちだー!?

……もしかして、タイトル自体が私の記憶違いだったらごめんなさい。
そして今日も仕事が手に着かない。
いや、それじゃいかんのだ!!
やってますよ、きちんと。評論とか書いてますよ。
「この『時』という作品で表現された三人の女性は北欧神話に現れる『時間の3女神』と良く似通った物を感じる。それぞれが過去・現代・未来を守護するこの3女神は、人間の思考では到底はかり知る事のできない『時間』という概念の具象化で……」
モキー!!頭がおかしくなりそうだー!!
この薄っぺらい知識とすかすかの脳味噌をフル活動させたところで、深い含蓄に富んだ評論なんて書けるもんかー!!(仕事放棄)
……というのは、まあ半分本当で半分ウソですが(笑)やっぱり文章書いている時が一番幸せです、私。
 
 
さて、こんな私の脳味噌を活性化してくれる物が、映像とエッセイとネットである。
(漫画は思考の方向性が拘束されてしまいがちなのでパス。あれは純粋な楽しみです)
つい最近フリスク君から教えてもらって、今一番プッシュしているサイトがここ。
リンク
ここの文章は全てが面白くて、脳味噌のいろんな所をくすぐってくれる。ネットと文章の両方の側面から一押し。特にお気に入りなのが、『otto観察日記』と『むすめ観察日記』。
なんだか、我が身と我が家庭を振り返ってしまいたくなる、楽しく暖かい文章です。
 
 
そして、映像の分野で今一番プッシュしているのが、インド出身の監督ターセムの映画第一作「ザ・セル」。ターセム監督の作品は、PVやCFの仕事をしていた時から気になっていた存在だったのですが、この「ザ・セル」でも期待を裏切らない映像世界を構築してくれてます。
話の内容としては、よくある連続異常殺人事件(付け加えるなら、よくある精神世界ダイブ物)なのですが、この映画の見所は内容よりもビジュアル!!犯人が作り上げたとんでもない殺人装置とか、犯罪者の精神世界の中とか、もーたまりません。
なんと言っても、犯人の精神世界が良い。至る所に現代芸術目白押し。馬を輪切りにしたり、人間の背中にフックかけてぶらさげちゃったり、オブジェとして被害者達にボンテージ衣装着せてみたり……と、いろんな作家さん達の作品をモロに真似っ子してます。(まあ、これはパクリではなく霊感源とかリスペクトという意味だと解釈していますが)

しかし、こうして見ていると、いかにコンテンポラリーアートの1分野として『神経症的』な作品が多く発表されているかがよく分かりますね。これも時代の空気を反映しての事なのかもしれません。
一昔前は「不健康・不謹慎・不道徳」の3つで片づけられてしまったはずの作品が、曲がりなりにも受け入れられているという事実。これは本当に興味深いです。もちろん、現代芸術はこういうものだけで構成されているわけではないのですが、それでもやはり題材がショッキングであるだけに、注目を集めやすいのでしょうね。
抽象的表現としてではなく、現物としての「死・腐敗・痛み・性」が生々しく表現される時代。直接的な表現をすること自体が、現実の巧緻又は杜撰な複製であること。そしてそれが現実という物に対する二重拘束となっている部分にも注目しないといけないのですが、そこまでは私の無能な脳味噌では上手く肉薄できそうもないので取り敢えず諦めます。

まあ、なんだか訳の分からないこと書いてしまいましたが(自分でも分からん)、とにかくそういう雰囲気を濃密に秘めている映画なんですよ、「ザ・セル」は。

あと、このDVDを見ていて気になったのが、特典として収録されていた劇場版予告ですね。アメリカ版・国際版・日本版と、3種類入っていたのですが、重点を置いている場所が3つとも見事に違う。

●アメリカ版→「サイコサスペンス」としての宣伝。事件の経過をうまくなぞって、話の内容への興味を煽る。観客の興味が話筋にあるという明確な判断が見られる。
●国際版(たぶんヨーロッパ向けと思われる)→「前衛的な芸術映画」としての宣伝。話筋の説明は殆どなく、芸術性の高い映像を全面に出して興味を煽る。かなりショッキングな映像なども、観客達が「芸術」として理解できるという確信が見られる。
●日本版→「どこを宣伝したら良いか、配給会社が悩んでいる」状態。話筋だけを押し出すと芸術性が伝わらないし、かといってこの前衛性の高い芸術が一般に容認され難いということも分かっている。結局まとまりのない宣伝となり、前2本と比べると、かなり興味を引きにくい。なんとか観客達の注目を集めるために、黒バックに極太白文字のキャプションなどを付けて映像を一瞬途切れさせたりする。

とまあ、こんな具合なのですが。お国柄が良く出ていて、こういう部分も興味深かったです。
 
 
と、いうわけで、現代芸術に興味のある方は是非一度見てみてはいかがでしょうか?(深い知識のある方にとっては、ある意味笑える映像だと思われます。「おい、ここでこれが出てくるか」ってな感じで)

ただいま。

2001年8月15日
帰り着きました。
無事、帰り着きました。

やはり途中で旦那と運転を代わり、
4号線→6号線→常磐道→外環→首都高→246号線
というルートで帰って参りました。
いやー、途中福島〜茨城区間の霧がすごかったのなんの。対向車のヘッドライトが霧を照らし出し、まるで「トワイライトゾーン」のようでした(古い)。
 
 
家に帰って荷物の多さに唖然。
だってお義母さんからの救援食料品以外は、ぜんぶ妙な物なんだもん!!
<例>
「不思議の海のナディア」ビデオ全巻(TV録画版)……10本
「機動警察パトレイバー」コミックス全巻……22巻
「ベル・スタア盗賊団」コミックス全巻……3巻
大暮維人さんの昔の漫画の単行本2冊。
アメリカ研修旅行時の写真が入ったアルバム(資料用)……二冊
私はやっぱりオタクだなあ……(涙)
 
 
その後日記や掲示板に帰宅報告を書き込んでから、午後4時過ぎまで爆睡。
起きて早々に持って帰ってきたパトレイバーを読む私。
本当に懲りないねえ。
夜になってから、買ってきたDVD「ザ・セル」を鑑賞。詳しい話はまた改めて書こうかと思っていますが、実に目に楽しい作品でした。ジェニファー・ロペスはかっこいいっす。石岡瑛子さんの衣装も仰々しくて良かった。ただ、映画中で使われていたボディスーツは、映画「ドラキュラ」の時、ドラキュラ伯爵が纏っていた甲冑と瓜二つでしたが(笑)

その後自分のサイトの更新やら、日記の更新やらでパソコンの前に張り付き、また夜更かししてしまいました。ふう……仙台の美味しい空気を吸っても、結局不健康な生活習慣は改められなかったな。
 
 
尚、喫煙本数は、以前に逆戻りしました(笑)

おっかいもの!!

2001年8月14日
なんてバタバタとしたスケジュールだろう。
今日の夜には自宅に向けて出発しなくてはいけない。

というわけで、つかの間の仙台観光を楽しむ。


……といっても、訪れたところはヨドバシカメラだが(爆)
本当は実家の近所にある「ゆりあげ漁港」側の海岸か、垂水ダムのダム湖にでも行こうかと思っていたのだが、いかんせん天気があまり良くないので路線変更。ああ……折角水着まで持ってきていたのに(涙)まあ、短いながらも仙台に住んでいた私と、仙台が実家の旦那の二人が、今更観光でもないだろう、ということで心の折り合いを付ける。
あ、でもまだ青葉城行ったことないんだけどね(笑)
 
 
ヨドバシカメラに入る前に銀行に行こうということになって、とりあえずヨドバシカメラの駐車場に車を止め、そのまま隣接する仙台駅の構内を通り抜けて、有名な駅前遊歩道「ペデストリアンデッキ」へ向かう。
その途中、駅の構内で結構珍しい光景を見た。
マクドナルドとスターバックスが隣り合っているという、あまりお目にかかれない店舗配置。
しかももともと一つのブロックだったところを壁で仕切っただけの店舗構成、外壁は一続きだ。共同店舗のようにも見えるその並び方、そして双方を利用している客層の違いなど、ファーストフード産業の2大巨頭の上手い住み分けの見本のようで、なかなか興味深かった。
 
 
銀行から戻り、ようやく目的のヨドバシカメラに突入。脇目も振らずに二階のCD・DVD・ゲーム・ホビーを扱うコーナーに向かう。
旦那ははお目当てのGBAソフト「オウガバトル外伝」を探し、私はガンプラやエアガンを冷やかしてまわる。
そのうち、なんとはなしに二人で行動するようになり、アニメのDVDを見て無駄に購買意欲をそそられる。欲しい……宇宙船サジタリウス、トライガン、ドラえもん、エヴァンゲリオン……でも買えないのよね(涙)
 
しかし、どうしても欲しいDVDを発見してしまい、とうとう購入を決意する。
それはアニメではない。(←ZZの主題歌にあらず)
映画館に行きそびれて見られなかった映画「ザ・セル」のプレミアム版である。いやー見たかったんだよこれ。
他にも「ヴァーミリオン・プレジャー・ナイト」のDVDとか見つけちゃって、結構悔し涙を飲んだが、まあ「ザ・セル」を買えたから良しとしよう。
 他にも旦那のお目当てだった「オウガバトル外伝」も購入。4〇〇〇円以上あったポイントを使って安く済ませる。
 
 
買い物が終わっても、まだ家には帰れない。
旦那の従妹で、たまに日記にも登場する霧夕泉(仮名)の実家が、この近所にあるのだ。本人も実家に帰っているというし、これは一つ挨拶に行かねばなるまい。
泉ちゃんの実家はお花屋さんで、お盆の時期は書き入れ時だ。お邪魔するのもどうかと思ったが、こんな時でないと直接顔を合わせることもできないので、そそくさと行ってそそくさと帰ろう……と旦那と話していた。
 
が、私達は読みが甘かった。
泉ちゃんは、お義母さんの弟さんの娘なのだが、この一族がお客さんを歓待することに情熱を傾ける人達であることを、すっかり忘れていたのだ。
トウモロコシにスイカ、果てはお寿司にビール(旦那のみ)までご馳走になってしまった。奥さんの方は仕事と私達の応対とで行ったり来たり。本当に申し訳ない。
しかし、最後の方ではいい感じに酒も入り、この次実家に帰って来たときに麻雀をしよう!!などと叔父さんや息子(泉ちゃんの弟)と意気投合。いやあ、本当に楽しい時間を過ごさせて頂いた。
この恩は、泉ちゃんの東京生活のお手伝いをすることできっと返します。
……それにしても、息子は私の好みのタイプだなあ……いい男になれよー。
 
 
とかなんとかやっているウチに、時計は午後九時をオーバー。しまった!!11時前には自宅へ向けて出発しなければいけないのに!!!慌ててご挨拶をして、泉ちゃんのお宅を後にする。
実家の方に帰り着き、お義父さんお義母さんにご挨拶するのもそこそこに荷造りを始める。
お義母さんから頂いた救援食料品、もって帰らなくてはいけない私の着物の山、その他仙台に置いてあったビデオや漫画などを、車の中に詰め込む。
こういう時、miniは小さいことを実感。リアシートまでパンパンに物が詰まってしまった。
 
どうにか荷物をまとめて、夜10時過ぎに出発。
今度は私が運転することになった。
……リアの過重がすごすぎて、下手にペダルを踏んだりハンドルを切ったりすると、まず間違いなくテールが流れてスピンするだろう。
私の腕で無事に帰り着けるのか!?
不安を含んだままアクセルをふかす私だった。

お盆の入り。

2001年8月13日
おじいちゃんの家がある村田まで、旦那とお義母さんと私の三人で赴く。

途中、
「……遊上さんの所、どーなってるかなー。自宅にいたらお迎え火とかナス牛とかキュウリ馬とか蓮の葉盛り合わせとか白玉団子とか作るの手伝いにいってたのになー……」
と遊上さんの新盆にも想いを馳せる。旦那のおばあちゃんも遊上さんのお母さんも、どちらも亡くなってからあまり時間がたっていないので、まだ記憶が生々しい。
お盆のウチは絶対に虫を殺さないようにしようと、固く心に誓う。
(昔聞いた話では、亡くなった方が虫に乗り移って家まで帰って来るそうです。だからお盆の間は殺生をしちゃいけないんだとか)

久しぶりに会ったおじいちゃんや叔母さんたちが元気そうで本当に良かった。家の仏壇を拝んで、しばらく談笑が続く。
……しかし、私は未だにおじいちゃんが話している事の10分の1も理解できない。お年を召した方の話す土地の言葉は、本当に難しい。
私なんて、よーやく「いずい」という言葉の概念を理解したばかりだもんな……まだまだおじいちゃんと自在に話すまでの道のりは遠い。

その後車で二分の所にあるお墓の方へも立ち寄ってお参りしたあと、自宅へと戻る。

……が、その途中で「焼き肉が食いたい」という話になり、近所の焼き肉屋へ寄り道。
ここしばらく金欠につき、まともに肉を食べない毎日が続いていたので(例外は遊上さんの手料理をご馳走になる時くらいだ)、ここぞとばかりに食べまくる。
なんていったって、ここ仙台は牛タンの本場ですしね!
というわけで、たらふく食べて、意気揚々と自宅へと引き上げる私達だった。

そうそう、牛タンといえば。
仙台では焼き肉屋にレモンダレがない。私にとって、タン塩を食べるときのマストアイテムがないのである。
勿論東京近郊でも、櫛形切りのレモンを絞って、レモンダレを作る方式の店の方が多いだろう。
だが、仙台は根本的に違う。
タンにレモンは付けないのだ。
私は以前から、タンにレモンを付けて食べる習慣は、肉の臭みを取るための行動から派生したと考えている。
だが、ここ仙台はタンのメッカ。(なんて表現だ)
レモンなんぞ付けなくても、タンは十分に美味しい。だからこそレモンダレで食べる習慣が生まれなかったのだろう。
やっぱり素材の善し悪しは、料理の味わい方に大きな影響を与えるな、うん。
でもやっぱり付けてしまうレモンダレ(笑)
 
 
……仙台在住の方、もしこの記述に偽りがあったらすみません(汗)もしかしてレモン付けて食べる方もいるかもしれませんよね。比較対象が少ない物で、妙な先入観が……。よかったらタン塩の食べ方情報お待ちしています。

7時間。

2001年8月12日
……着きました、仙台。
昨日の夜11時に自宅を出発の後、
246号→環八→外環→常磐道→6号線→4号線
というルートで実家まで到着。
なーぜー東北道を使わないのか……というと、あそこは深夜に走っていると眠くなるからです。あと、家が4号線を少し入った所にあるので、この方が楽だからという理由もあります。

しかしまあ、波瀾万丈の道程でしたね。
一番やばかったのは、環八の途中にある井荻トンネルでの事件でした。
まあ、あの辺りは元々渋滞しやすい所ではあるのですが、丁度井荻トンネルに入った所で数珠つなぎのろのろ運転状態になってしまいまして。
やばいなあ……なんて思っていたら、それまでJ−WAVEが流れていた車のラジオから、不気味なアナウンスが聞こえて来るではありませんか。
「こちらは井荻トンネル管理センターです。現在トンネル内に故障中の車が停車しておりますので、車の流れが非常に悪くなっております」
などと言う女性アナウンスがエンドレスリピート。
どの周波数に合わせても聞こえてくるアナウンス。
すごいよ、これが世に言うブロードバンドジャミングってやつだね!!(全く違います)
更にトンネル内が排気ガス等で高温になっていたためか、車の冷却系の温度が急激に上昇。クーラーを止めてもラジオを切っても、あまつさえヘッドライトを消しても温度上昇はとどまる所をしらず、とうとうレッドゾーンへ突入!!
冗談じゃない、これじゃこっちがエンストで止まっちゃうよ!!故障車渋滞どころの騒ぎじゃナイって!!
……と旦那と二人で心臓バクバク言わせながら、それでもどうにか前に進んでいたら、なんとかエンスト寸前でトンネルを抜け出すことが出来た。外気に晒されて、冷却系も徐々にクールダウン。平常値に戻ってくれた。良かった、本当に良かった!!
おい。
ちょっと待て。
トンネル内に故障車なんて止まってなかったぞ!?
じゃあこの意味不明の渋滞と、あのアナウンスは何だったんだ!?
まだ渋滞の余韻を引きずる環八をゆるゆると走っていたら、その原因らしき物を発見した。
街路樹の手入れの為に、車線が減らされ、一車線になっていたのだ。
……ぜんぜん故障でも事故でもなんでもねーじゃん……。的はずれのブロードバンドアナウンスはやめてくれ〜(涙)

その後、スムーズに流れ出した車。その勢いに乗ったまま、外環和光のインターへ入る。もうこの辺りからは渋滞の可能性はないだろう。信号もないし、いい感じで飛ばす。(あ、うちの夫婦は結構順法者ですので、危険な飛ばし方はいたしません)
この時点で深夜一時。そろそろ睡魔との戦いが始まる頃。旦那と私、双方の眠気防止のために、私が大声で歌を歌い始める。
TM→渡辺美里→ミスチル→小室→安室→モー娘。→プッチモ二→タンポポなどなど。
(ちなみに、モー娘以降は旦那の趣味)
こうして眠気を防止しながら、外環・常磐道と通り抜け、常磐道の終点であるいわき四倉で高速を降りる。あとは一般道だが、時間は既に午前四時近い。車も少ないし、信号も殆どが点滅式に切り替わっている。もちろん飛ばしまくるさ。

しかし……一般道に入ってからも
平井堅→山崎まさよし→ポルノグラフィティなどなど
と歌い継いでいた私だったが、四号線に入る寸前でついに力つき、爆睡モードに入ってしまった。

揺り起こされて気が付けば、そこは実家の駐車場。
しまった、寝ているウチに着いちゃった。ゴメンよ旦那。
朝六時だというのに出迎えてくれたお義母さんに挨拶をすると、早々に二階の旦那の部屋に移動。
そして服も脱がないままベッドの端っこに上半身だけ倒れ込む。膝は床に着いたままだ。
頭越しに
「風呂入ってから寝た方がいいぞー」
という旦那の声が聞こえた……と思った次の瞬間には、完全に意識途切れる。3日続きの徹夜で、もう体内電池完全使い切り状態になっていたようだ。

目が覚めたのは午後三時過ぎ。なんだかきちんとベッドの上で寝ている。しかも着替えまでして。
ありがと、旦那。


仙台のお義母さんは煙草が大嫌いである。
煙草の臭いを嗅ぐと、上唇の上端がピリピリするという、素晴らしいかぎわけテクニックもお持ちだ。
という訳で、しばらくは煙草の本数を節制しなければいけない。もちろん、お義母さんの目の前でなど絶対に吸うことは許されない。これ当然。嫌煙家とおつきあいする常識っす。
……でも禁煙しないあたりが、喫煙家の悪あがきだな。


明日はおじいちゃんの家(ちなみにそこはお義母さんの実家。お義父さんの実家、つまり本当の実家は九州なのだ)へ行って、おばあちゃんの新盆のお参りをしてこなければ。
おじいちゃんの家は村田。仙台からは軽く一山越えた所にある。山道ドライブ楽しみだな〜。

決戦当日

2001年8月11日 ヲタク活動
昨日の日記にも合ったとおり、朝っぱらからバスに乗り過ごした私達。
お陰で決戦会場である有明ビックサイト東館には9時のサークル入場〆切時間に、殆ど滑り込むような形で入場しました。

ようやくの事で自分たちのスペースにたどり着いた時には、両隣のサークルさんはとっくのとうにオープン準備にとりかかっていらっしゃる。こりゃやばい、ととにかく速攻で両隣のサークルさんにご挨拶をし、自分たちも急いで設営にかかる。
今回は委託販売を1件受けていた。その荷物がビックサイト宛ての宅配便で納品されるという事前連絡を受けていた私は、取る物も取り敢えず、宅配便の引き渡し場所へと走る。
が、宅配便の第一次引き渡しは9時までで終了とのこと。次の引き渡しは10時にならないと始まらないと言う話。うわー、またヘマやらかしちゃった……。
まあ、渡して貰えない物はしようがないので、とにかく10時30分の引き渡し再開まで自分のスペースの設営をしようと、元来た道を引き返す。
持参していたカフェエプロンを装着し、気合い十分で設営に取りかかるが、なんせ全てにおいて簡素な私達。10分後にはほぼ全ての準備が終わってしまった。
あとは10時のオープンを待つばかり。少々手持ちぶさたな時間が流れる。

10時。
オープンのアナウンスが流れると同時に、会場内から拍手が起こる。毎度の事とは言え、なんとなく清々しいというかウキウキするというか、いい感じの慣習である。

それと同時に、私は第二次宅配便引き渡し場所へと移動を開始した。広い会場内を、ビタミン及び睡眠不足、且つモカによるカフェイン過剰摂取の不健康極まりない姿がフラフラと歩いて行く。
東ホール入り口の側を通りかかった時に、係員さんの必死の叫びが聞こえてきた。
「危険ですので絶対に走らないで下さい!!!」
「入り口付近にいらっしゃる方!!もうすぐ一般入場の皆様がこちらにまいります!!危ないですので入り口の側を広く開けて下さい!!!」
その叫びに惹かれて入り口に顔を向けた瞬間。
数え切れない程の人間の塊が入り口を目がけて殺到してくる様子が、私の視界に飛び込んできた。
一人一人の人間という個体が群がって出来た、圧倒的なプレッシャーを湛えた群体としか言いようのない物体。それが係員の制止も聞かず、ものすごい勢いで入り口になだれこんでくる。この情景をなにに喩えれば良い物か。形容不能。(一番近い物を上げるとすれば……ラッシュアワーの駅の階段を下りてくるもの凄い人並みが、時速50?で突っ込んで来ると思って下さい。しかも一人一人が背中に妙な威圧感を背負って……)
ここしばらく開場直後に動いたり、一般入場で会場入りしたことがなかったので、この凄まじさをすっかり忘れていた私には、かなりのインパクトがあった。慌てて入り口から離れる。

その後、人並みを避けながら第二次引き渡し場所のあるホールまでたどり着いた私を出迎えたのは
「引き渡しは10時30分からとなります」
というそっけない張り紙が1枚。
……しまった……また間違えたか(汗)。
その場で待っているにもちょっと時間が空きすぎるので、もう一度出直す事にして自分のブースへ戻る。その途中旦那の従妹が参加しているスペースに立ち寄り、新刊をちゃっかり頂いてくる。彼女の絵はいい。私は大好きだ。
(彼女の絵にご興味のある方、こちらへどうぞ→リンク)

スペースに戻り、お客様への応対や、ご近所のスペースの方との交流を楽しむ。
……というか、交流の方は9割方遊上さんにお任せしてしまって、またもご迷惑をかけてしまった。こういうときに、内向的な自分の性格が仇となる。キャラミル研究所(性格判断をしているサイト)診断結果タイプ1の遊上さんと、診断結果タイプ8の私の違いが歴然。
周囲にいらっしゃった皆様、礼儀正しいご挨拶や、細やかな気配りや、人間関係の潤滑油としての愉快な会話が出来なかったことをここにお詫び致します。すみませんでした。
(……私のような人間に懐かれるというのも、それはそれでご迷惑だとは思うのですが)

10時30分。
よーやく宅配便を引き取って来て、委託をお受けしていた本を、なんとかかんとか店頭に並べる。

この後起こった事を一つ一つ書き並べていると、それこそとんでもなく長ったらしい日記になってしまうので、詳細は割愛させて頂くが、本当にいろいろな方が来て下さった。お客様として、また陣中見舞いとして。
その方々のお名前をここに列記する訳にもいかないので、まとめてではあるが、お礼をさせて頂こうと思う。

本をお買いあげ下さった方。
本をお手に取って下さった方。
氷川の話相手になって下さった方。
わざわざ差し入れを下さった方。
激励に来て下さった方。

いろいろとご迷惑をおかけしたことと思います。
すみませんでした。そして本当に有り難うございました。

……と、ここで有明決戦結果報告を終わる訳にいかないのが私の私たる所以である。
最後の最後に、またもや大失敗をやらかした。
差し入れて頂いたプリンを、遊上さんの分を残さずに食べてしまったのだった。
遊上さんは日記で「これくらいのことで」とおっしゃっていたが、とんでもない!!ものすごい失礼な事である。言い訳はすまい。
遊上さん、本当にすみませんでした。

有明が終わった後は、ネットでお世話になっている方や、お近づきになったかたとささやかにお食事&おしゃべり会を開いてみた。皆さんお疲れの所、私の要領を得ない会話の餌食になってしまわれて……でも、ありがとうございました。また遊んで下さいね。

さあ!!これから仙台へ里帰りである。
しかも車である。
ぶっとおし7時間の強行軍である。
ああ……無事にたどり着きますように。
今日はひっさびさの出勤日。
会社についた早々の営業部長の台詞が私の胸を貫通する。
「痩せた?ようやく二の腕が『女の子の腕の太さ』になった気がするんだけど」
じゃあなにか!?
今までは女の腕じゃなかったってか!?
あいかわらず、笑顔で正面からサックリと斬りつけるお方だ(涙)

しかし、恐ろしい事に、会社に着いてからすぐ携帯の電池が切れた。
大変!!今日は遊上さんと原稿しなくちゃいけない日なのよ!!遊上さんから連絡が来るのよ、この携帯宛てに!!
叫べども携帯はご臨終。充電器もなし。
(今にして思えば、コンビニに充電器買いに行けばよかったんじゃん。私のバカバカバカ!!)
しかも流石に久々の出勤だけあって、みっちりと捕まってしまい、家に帰り着いたのが10時ちょっと前。
普段なら気にも留めない帰宅時間なのだが(だって編集やってりゃ終電なんて当たり前だもん)、いかんせん今日は事情が違う。有明決戦は明日なのだ。時間は少しでも多いに超したことはない。
あわてふためいて遊上さんに電話をかける。そしてひたすら謝り通す。
もの凄く申し訳ない事をしたと思っております。

が!!
この日はどうも気が動転していたのか何なのか、かなりの数の失敗を繰り広げ、結果的にそのしわ寄せが全て遊上さんに行く形に……
<失敗の例>
勘違いから、深夜に自宅に電話をかける。
本の折りを間違える。
原稿の受け渡し時期を間違える。
まともに話の受け答えが出来ていない為、かなりトンチンカン(今更こんな言葉を使う人がいるだろうか……)な会話内容になる。
次の朝、携帯(充電は終わっていた)を愛車内で見失い、探しているウチにバスに乗り遅れ、最寄り駅まで歩く羽目になる。
……等々。

ああ、本当にごめんなさい。
でも、なんとか本が完成して良かったです(涙)
えー、明日はオタクな戦@有明の前日。つまりド修羅場真っ最中。
明後日はオタクな戦@有明の当日、そしてそのまま旦那の実家(仙台)へ里帰り〜の予定でございます。
帰宅予定は15日夜(だと思う)。
というわけで、1週間近く日記の更新が出来なくなると思われます。
一応ネタ帳もって、逐一ネタを書き留めておこうと思っておりますので、更新停止期間中の日記は後日まとめてUPしようかと……予定は未定ですが(涙)

ちうわけで、有明決戦直前の現在、頭の中がオタク方向にばっちり傾いています。
ネット散歩もオタクサイトばかりを覗いてしまったりして。もう救いようがないかもしれません。

そして、そのサイトの中で見つけたイラストが、再び私のオタク魂に火を付けてしまった。
「名探偵コナン」(「まじっく快斗」含む)
「不思議の海のナディア」
「NARUTO」
以上、現在私が泥沼のようにはまりまくっているアニメ・漫画でございます。(もちろんトライガンは言うまでもナシ!)
そう言えば旦那の実家(@仙台)にナディアのテレビシリーズのビデオ全巻そろってたっけ!!全巻自宅に持ち帰りて〜!!お薦めキャラは、ジャンとネイトさんとマリーとサンソン……って、ネイトさん1回しかスポットライト浴びてないやん(汗)。
ああ、でも本当に見たいな、ナディア。
コナンは、ここ最近夕方の再放送を見続けていたので、ブームが来るための下地は出来上がっていたのですが。しかしここまで一気に来るとは。
コナン君好き。キッドも好き。服部も好き。高木さんも好きさ〜。(壊れてきてる)
NARUTOは丁度新刊も出ていた事だし、サクラちゃんはカワイイし、リーはカッコイイし……やばい、明後日の有明で本を買いに走るかも知れない……いかん!よそ見をしてはいかんです!!
我愛牧師!我愛保険屋!我愛人間台風!!(なんじゃこのいい加減な中国語は……もっと真面目に北京語の勉強しときゃよかった)

さて、そろそろ頭の方向性をふつーの方へ戻しましょう。(ていうか、思考回路壊れすぎ。)

現在の仕事状況。
168人分の経歴と追悼文の文字校正……とほほ。
ルーティンワークは楽で良いのですが、ワンパターンなので飽きが来ることも確か。でも文字校正は集中力が求められる仕事なので……気合いを持続するのが大変です。
明日の午前中までに終わらせないと、有明や仙台に行けなくなってしまうという恐ろしい状況。頑張って終わらせよう、うん。

近頃気温が上がり切らない日々がつづいているので、関節が痛くなりやすい。昨日の夜も、左の足が痛くて痺れて……朝の5時まで寝付けませんでした。故に寝不足。
もしかしてこれってマグネシウム不足のせいなのかしら……カルシウム+マグネシウムのサプリでも飲もうかな。
だって、マグネシウムの多い食品ってナッツ類なんだけど、ナッツ食べると吹き出物が出来てしまう体質なんですもの。特に肩〜背中にブツブツと。どうやらこれは、父親の体質を色濃く受け継いでいる模様。父ちゃん……似るのは顔だけで十分だよ(汗)

なんだかブツブツと切れまくっている文章ですみません。校正に気合いを入れていたら、他の方面への持続力がなくなってしまったみたいです。
子供の頃から、精神的にも肉体的にも瞬発力は抜群で持続力のない、短期決戦タイプな私。
演劇学校に行っていた時も、「体力づくりには走り込みだ!」と思い立ったは良いが、狭い町内を1周することもできない不甲斐なさ。
それでも、演劇学校に通っていた間、意地で走り込みを続けたということだけは、自分の事とはいえそれなりに評価したいと思う。
……半年間だけですけどね(涙)

最後に自爆ネタでも一つ書き留めて、1週間のお別れに華をそえて行こうかと思います。

<怪奇……夏の夜の出来事>

それは昨日の深夜3時。
旦那と一緒にベッドに入った私は、寝返りを打とうと体を動かした。すると、髪の毛が旦那の下敷きになっているらしく、地肌が引き攣れる痛みを覚えた。
「ねえ、髪の毛踏んでる」
よくある事なので、言われた旦那もスムーズに動いてくれた気配。(この時点で、私は旦那の寝ている方向に背中を向けて、横向きで寝ていたのです)
それでもなお、地肌の引き攣れる感覚は治らず。
「まだ踏んでるよ」
そう訴えると、旦那が不満そうに一言。
「踏んでる訳ねえじゃん、俺こんなに離れてるぞ」
その台詞と共に旦那が再び動いた気配。
……確かに私の寝ていたベッドの端からはかなり離れた所から、その気配は感じられた。
しかし地肌の痛みは未だ続いている。
じゃあ、一体誰が私の髪の毛を押さえていると言うのだ……
私は丁度その日の夜、心霊ネタの番組を見ていた。脳裏に、その番組で流されたいくつかの「心霊体験」再現VTRが蘇る。
まさか……まさか……!!
一瞬パニックに陥りかけた私は、背後にいるかも知れない幽霊から逃げ出そうと、慌てて体を動かした。
上半身がベッドマットから浮いた。
……そして、その瞬間、地肌の痛みも雲散霧消したのだ。
つまり……それは……
そう、何のことはない。自分の体で自分の髪の毛を下敷きにしていたのだ。

勿論、旦那には大笑いされた。私自身も安堵の胸をなで下ろし、「そんなに笑わないでよ〜」と反駁しながらも笑いが止まらなかった。

確かに私の経験は単なるまぬけな勘違いだったかもしれない。
しかし……ある日突然、あなたにこういう事が起こらないとも限らない。
その時、あなたの髪の毛を押さえつけているのは、自分自身かもしれない。隣に寝ている誰かかもしれない。
でも、そうではない「この場に存在しないはずの誰か」である可能性だって否定は出来ないのだ。
みなさん……夏の夜、ふと自分の髪の毛を引っ張られる感覚を覚えたら、そうっとその方向に振り向いてみるといいだろう。
……そこには、あなたを恐怖のどん底に突き落とす扉が開かれているかもしれないのだから……


以上、昔の「ルックルックこんにちわ『真夏の怪奇特集』」風にお届けしてみました。(笑)
まあ、私自身は霊感なんぞまったくないので、あまり心配はしていないのですが。でも、友人にはいますからねぇ……拝み屋さんの姪とか密教系のお寺の姪とかで、その手の物が見えてしまう人が何人か……それに私自身、たとえそういう存在になっているとしても会いたい……と思っている親類や恩師もいますし。
あ、でも、1回だけ見たなあ……富士の樹海の中にある有名心霊スポットの洞窟で(汗)。しかも集団で。
もし機会があったら、このお話はまた改めてしてみたいですね。

それでは皆様、良いお盆休みを。
(あ、そーだ、お盆も近かったんだっけ。フライングでこっちに帰ってきてしまっている「人」もいるのかもね〜)←嫌な落とし方だなあ、おい。

書き直し。

2001年8月8日
更新前に日記を読んで下さった方へ。
あの暗い日記は忘れて下さい(汗)。
人様にダークな独り言をお見せするより、私にはもっと他にやることがあるだろう……と思ったもので。
要は、必要な事は自分の心に刻んでおけばいいのです。うん。

ちうわけで、いつも通りおバカ日記に戻ります(笑)

本日も遊上さんの家で夕飯をご馳走になる。
鶏肉のバジルピカタとひじきと肉じゃが。相変わらず美味しい。
さすが台所番長。

さて、今日も今日とて、遊上さんのお宅には愛車のローバーミニ(メイフェア。カラーはタヒチブルー)で行ったのだが。家の前についた所でハプニング。
呼び鈴をならしても遊上さんが出てこない。
勝手知ったるなんとやら……で玄関ドアを無断で開けてみたところ、どうやらお電話中らしい。
こりゃいかん……と家の外で待つ。
電話が終わったかどうかを携帯から電話して確認するが、未だお話中の模様。
ドアの前をうろつき歩き、門の外に出ては台所の窓を見上げ……
ん?
これってなんか……下調べ中の泥棒みたいじゃないか?
そういえば、昨日遊上さん宅には泥棒らしき人の気配がしたとか。そのことはご近所の方も知っているらしい。近所の人に見咎められたらどう言い訳しよう……
言い訳もなにも、正直な所を述べれば良いだけのことなのだが、私の身元を保証してくれるはずの遊上さんは未だお電話の対応中らしい。孤立無援。
そう思った瞬間、お向かいのお宅の窓が開く音。
「ち、違うっすよ!私は怪しい者じゃないっすよ!!ただ単に遊上さんにご飯をご馳走になりにきただけなんですよ!!」
……瞬間的に心の中でそう叫んだ小心者の私(汗)
しかし内心の焦りがきっちりとにじみ出ている私の背中を見ていたお向かいの方には、まぎれもなく怪しい奴にしか思えなかっただろう、うん。

電話も終わり、出迎えてくれた遊上さんは
「いやー、入ってきてくれればよかったのに」
まあ、ながーいお付き合いをさせて頂いてますからね、遠慮なく入ってしまえばよかったんですけどね。
「じゃなかったら、車の中で待ってるとか」
あ、その手があったか!!くそう、気が付かなかったぞ。

機転のきかない私の脳味噌よ……もうちょっと柔らかくなろうな(涙)
原稿……終わりました。終わったのは朝の8時。完徹しましたとも。筆がのっている時に仕上げないと、どーにも形にならないタイプの私には、これくらいの勢いが必要なのです。そのハイな気分を保ったままレイアウトデザインまで仕上げました。
これにて完全脱稿。あとは面付けとコピーなのです。
あー、間に合ってよかった。

会社に行く旦那を送り出し、家の中の事をこなしたあと少々休憩。11時くらいから仕事の方をちまちまとこなす。
いやー……書道の評論文は難しいっすね……
「この乾筆の部分の〜」
だの
「題材に相応しい勢いのある筆遣いが〜」
だの、もう大変。
一応書道教室に通っていた経験のある私ですが、中筆で『あいだみつお風』の詩文や歌詞を書くのが一番得意だったせいか、きっちりとした書法を全く知らないのです。今考えると、小学生にこういう自由な方法で墨に親しませてくれたあの書道の先生は、結構珍しい存在だったのではないかと思ったり。基本の『とめ・はね・はらい』がきっちり出来てからでないと、こういうフリースタイル(と言うべきなのか)の書法は教えてくれないのが普通だと思いますから。

午後。ふと気が乗って、昔撮り貯めておいた音楽番組のビデオを見る。
音楽番組のビデオ……とはいっても、実のところは「TMファミリー」&「小室ファミリー」総集編。色々なTV番組にTMファミリー(TM及びメンバーソロ活動・axs・B’zなど)や小室ファミリー(trf・華原朋美・内田有紀・安室奈美恵・Hjungle・globeなどなど)が出演するたびに仮録画をし、あるていど仮録画が溜まった所で1本のビデオに編集する……というバカみたいに面倒臭い作業を繰り返して作った6時間永久保存版ビデオだったりします。うーん、よくこんな面倒なことやってたなあ……当時の自分。
でも、今みるとものすごい懐かしい!!
trfデビュー当時の映像や、Hjungleのプロジェクトの発端になった「HEYHEYHEY」のトークや、axsの解散宣言……果てはまだ「西川貴のり」だったころのT.M.レボリューションが歌っている現場があったりして。
でも、このなかに収められている一番のお宝映像は、間違いなくHjungleが紅白歌合戦に出場した時の物でしょう(笑)。
あの松っちゃん最高に面白かったなあ(爆笑)
(余談ですが、このビデオのなかに、スカパラの谷中さんが映っているのを発見。岸谷吾郎さんとスカパラが一緒に活動していた時に「HEYHEYHEY」に出演した模様。もう二度と見られないだろうなぁ……ダウンタウンと一緒のフレームに収まっている谷中さんなんて)

実は……上記のようなビデオを、「その他のアーティスト特集」として別にもう1本もってたりする。こっちにはX−JAPANさんが5人そろって出てたり、オザケンがいたり、JAMがいたり、松岡英明がいたり、詩人の血(おう!懐かしい!)がいたり、CHARAとROLLYがセッションしてたり、電気グルーブが3人だったり……ものすごいラインナップ(笑)こっちもかなりお宝ビデオです。

でも、2本ともかなり画質が低下しているので、できればDVDとかにデータ化しておきたいなあ……

しかし、今このビデオを見ると思う。
あの頃の音楽シーンって一体なんだったんだろう?
私と一緒の疑問をお持ちの方、是非とも下記のサイトの小室哲哉先生と坂本龍一教授の対談をお読み下さい。結構興味深いです、ここのサイト。
……って、『TK MUSIC CLAMP』の残骸公式サイトなんですけどね(笑)
TOPページ→リンク
対談コーナー→リンク
今日は広島の原爆記念日です。

私は毎年必ず広島に向かって黙祷を捧げることにしています。
もちろん9日には長崎に向かって黙祷を捧げてます。


小学校4年生の時、近所の児童館で上映された「はだしのゲン」のアニメ映画を見た時の衝撃は忘れられません。
人間があんな風に消えて行くということが、実際にあったんだということが、あまりにも怖かった。
あまりの恐ろしさに、1週間ほど夢でうなされました。未だに眠る前に思い出しては、怖くて眠れなくなったりもしています。


小学校6年生の学芸会の時。
うちの学年の担任達は、妙に演劇に意欲を燃やしていた人達で、今にして思えば、「6年生にはちと難しいんじゃないか?」というような演目を選びました。
それは「海の歌」という演目で、日本の歴史を蕩々と眺めてきた「海」の視線で、様々な変化に晒された日本人の姿を描いたものでした。
私はキャストオーディション(たかが小学校の学芸会でありながら、オーディションまでするあたりが、担任達の気合いの入り方を表してますね)の日に風邪で欠席し、演劇クラブに所属していた人間のなかでただ一人、コロス(ギリシャ古典劇で言う「その他大勢」のこと。「コーラス」の原語でもあります)の役になりました。
生意気にも役不足を嘆きながら、それでも結構気合いを入れて、担任達の熱気のこもった練習に参加していました。
本番も押し迫った、ある通しリハーサルの日。
主要キャストの女の子が欠席してしまいました。
その代役として、演出を担当していた私のクラスの担任から、急遽私が指名されました。

私のクラスの担任は非常に明るくさっぱりした性格の女性教諭で、そんな明るい性格とは裏腹に、生徒一人一人に対して細かい観察を忘れることのない、本当に素晴らしい先生でした。
どんなガキ大将でも、いじめられっ子でも、ガリ勉君でも、留学生でも、障害者でも、全ての子供に対して分け隔てなく優しく厳しく接し、それぞれの長所を必ず見つける名人でした。
私が関わってきた「教師」という職業についていた人の中で、一番素晴らしい人だったと、胸を張って言える人でした。

その先生から指名を受けた……信頼されているんだという喜びが胸に広がりました。
実を言うと、その頃から演劇が大好きだった私は、休み時間になると台本を開き、自分には関係のないシーンまで目を通し、必要のない台詞まで含めて、全ての台詞を暗記していました。(今では絶対できないなあ……脳味噌柔らかかったんだろうな)
先生は、その姿をちゃんと見てくれていたようでした。

コロスの立つ舞台脇の段から降り、ドキドキする胸を押さえながら、舞台に駆け寄って行きました。本番に出られる訳がないのは、ちゃんとわかっていました。
でも、休んでしまった同級生の代わりに、このリハーサルの間だけでも、精一杯自分のできる限りの事をやろう……そう思って一生懸命頑張りました。

休んでしまった同級生が受け持っていた役。
それが、原爆詩人と呼ばれる峠三吉さんの書いた「原爆病院より」という詩の朗読でした。

ただの朗読では無く、
「被爆者の扮装をし、前屈した姿勢で立ち、自分の朗読の順番が回ってきたら『死の国から蘇ったように』ゆらりと起きあがり、低いけれど良く通る声で、『現実に起きた事』をなんの粉飾もなく、重々しく伝える」
という、細かい演技プランがありました。
休んだ同級生は、ものすごく上手に演技していたので、「まけてなるものか」と気合いを入れ直した事を、今でも克明に覚えています。

「血と 汗と リンパ液にまみれた……」

その後、中学の時に演劇部に所属し、高校生の時には有志でミュージカルを上演し、ミュージカルの専門学校にまで通った私ですが、あれほどに役になりきりながらも冷静に演じることができたのは、あのときだけだったのでは無いかと思うほど、会心の演技でした。

被爆のせいで剥け落ちてしまった皮膚が腕からぶら下がった感触。
体に焼き付いてしまった衣服ごと、肉が剥がれ落ちようとしている激痛。
全身が燃え立つように熱く、声を発するたびに皮膚を失った体中にビリビリと痛みが走るような感覚。
体は殆ど死んでしまっていて、糸の切れた人形みたいに地面に崩れ落ちてしまいそうだけれど、それでもなお立ち上がり、自分の身に起きたことを伝えよう、伝えなければいけない……という確固とした意志。

その後の休憩時間に、先生や同級生達から褒められたことも嬉しかったけれど、なによりも一番貴重な経験だったのは、戦争の記憶のすぐ側に自分を近づけられたことだったような気がします。


中学生になってからは、演劇部で沖縄戦のお芝居に出演しました。女子挺身隊員として塹壕病院に配置され、そのあまりの悲惨さに狂気に陥る……という、なんとも難しい役だったのですが、この時も、小学校時代の経験が役にたちました。(でも、まだまだこの演技には悔いが残っているのですが……もっともっと突き詰められたのではないかと)


所詮演技は真実ではありませんから、本当に現実にその立場に立たなければ、戦災に遭われた方や被爆された方の気持ちが完全に分かる訳ではありません。
それに、戦争はまだ過去の遺物ではなく、世界中で争いのまっただ中に巻き込まれている国々・人達がたくさんいます。
そんな人達にとっては、
「芝居でやった?オレ達の気持ちが分かった気がする?ふざけんな!!」
という事になるでしょう。
でも、人間には折角想像力という素晴らしい能力があるのだから、たまにはこういう方向にその能力を向けてみてもいいんじゃないかな……と思います。


新しい世紀、本当の平和が訪れますように。
今日は仕事を仕上げなければいかん。

月曜日までにメールで納品しなければいけない仕事を仕上げる。
レイアウト2枚に原稿2枚。
まあ、こんなものならちゃっちゃと仕上げてしまえるので、さっさと終了。

あとは原稿原稿。
台割を(今更かい!)作ってみてびっくり。
表紙含めて32ページの本になりそうな勢い。
紙の枚数的には8枚の本……しかも表紙の紙は90?の厚み(……分かる人少ないかも……)
コピー本としてはちょっと厚みがありすぎないか、オレ?
ホッチキスの針通るんか?
折れ曲がった紙は硬いぞ?
いやん(困)
ま、起きてしまったことはしょうがないな……と諦めの境地でレイアウトを作り始める。さくさく進んで2枚完成。
……あれ?今回ちょっと暗い感じのお話なのに……なんでレイアウトはこんなにポップいの?
単にシンプルな路線を目指しただけなのに?
いや〜ん(また、困)
ああ、引き出しの少なさに涙。
でもでも、あと4枚……いや6枚レイアウトしなきゃいけないページがあるっすよ。
またも諦めの境地で作業を進める私。

こうして、私の本はどんどん当初の目的と違った路線に進んで行くのね……(涙)

<FF日記>
もう、旦那のプレイを横目で見るのみ(汗)

< 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33

 

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