ウンベルト エーコ 東京創元社
1990/02 ¥2,415
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大好きな作品です。
日常生活から縁遠い知識や言葉がごっそりと詰まっているもんで、ちょっと目を離すと訳が分からなくなります。
そういう緊張感がたまらない。
きっちりと物語と対峙し続ける集中力が問われます。
……私みたいな物知らずだけでしょうが、こんな集中力を問われるのは(汗)
 
 
職場の後輩に、大学で中世哲学を専攻していた女の子がいまして。
で、昨日ちょうどこの本の話になったんですよ。
身近にこの本のことで語り合える人というのはあんまりいなかったので、すごいうれしかったです。
担当教官の専門分野がちょうどこの前の時代〜この辺りの時代の思想のことだったそうで(初期ルネサンスの思想……すでにわからん)、この物語の中でもふれられているフランチェスコ会における貧民救済の方法・思想論とかいろいろと教えてもらいました。
なかなかおもしろかったっす。
 
この後輩さん自身の専攻はルネサンス後期〜近代に至るドイツ哲学だそうなんですが、それでもヨーロッパの哲学を学ぶ上ではどうしてもルネサンス期イタリアの哲学を素通りするわけにはいかないわけで、彼女も必死になってあのあたりの事を勉強していたそうです。
こなだもトマス・アクィナスの本とか読んでたなぁ、そういや。
ただ、日本人が一般的に考える『ルネサンス』という時代(15世紀後半ぐらい)のあたりに出てきた人文主義に関するあたりは、ちょっと苦手だとか。
ピコ・デラ・ミランドラとか、エラスムスとか……?(分からないなりに分かろうとしてみる)
うん、なんとなく分かる気がするよ。
門外漢のあやふやなフィーリングでだけどね……
 
 
 
 

でも、実は彼女が人文主義関係の思想があまり得意ではないというのは、別の理由がありまして。
彼女の台詞を借りれば……
 
「人文主義者たちが出てくるまでは、教皇の権利ってのは地上で絶対だったわけですよ!すごいステキじゃないですか、絶対的な権力!!あこがれですよ(陶酔)」
 
……君もなかなかおもしろい人だねぇ……

7月26日の日記

2004年7月26日 読書
ISBN:4480039279 文庫
クラフト・エヴィング商會
筑摩書房 2004/04/08 ¥998
 
 
 
 
 
 
 
 
 
はっきり言いましょう。
さっき買ってきたばかりの本です。
まだ半分も読んでません。
でも、言わずにいられません。 
 
 
 
 
大好きですこういう本!!!!
 
 
 
 
 
架空の世界を作るのがファンタジーと呼ばれるのならば、これはまぎれもなくファンタジーです。
 
この本を形作る為の方法論を究極の形まで突き詰めていくと、指輪物語になります。
この方法論に更なるユーモアを付け加えると、伴田良輔さんの『独身者の贈り物』とか『女の都』とかになります。
(ちなみに、この別世界を記述する方法論を一生かけて模索し続けたのが寺山修二で、様々な方法論自体を研究・分類するのが荒俣宏です)
しかし、これは日常の積み重ね。ファンタジー世界で積み上げられていく日常生活です。
こういうのが、最高に大好きなんです。
英雄物語のような熱狂ではなく、サイバーパンクのような冷酷ではなく。
平熱のファンタジー。
 
ほんと大好きです。
 
 
 
 
 
 
ちなみに、この『クラフト・エヴィング商會』っていう名称、どこかで聞いた記憶があるんですよねぇ。誰かから薦めてもらったのかもしれない……薦めてくれた人、ごめん(汗)
 
 
 
 
 
<追記>
……わたくし、たまーにあまりにもはっきりとしたデジャブとか、予知夢とか、そういうのを体験するんですが。すいません、ちょっと電波入ってる発言ですが、これ本当に小さいころからあるんですよ。
 
そして。
この本……夢の中で読んだことがありました。
138ページです。この6行だけ印刷されているページです。
138ページ開いて文章が目に入った途端に、一瞬思考回路がフリーズしてしまいましたよ……あまりにもはっきりと『夢でこのページをよんだ』という記憶があったもので。
去年か……いや、今年に入ってから見た夢です。間違いありません。
このページにある2つの文章を、ものの見事に覚えているんです。

 
世界を調律するためです

私の世界は、あんなにも明るく美しかったというのに!

 
なんせ、夢から醒めたときに、自分の夢の内容にツッコミいれたんですから。
「いくら夢の中っつったってなんて本読んでるんだよあたしは……っていうか世界を調律って、ラーゼフォンじゃねーんだから(笑)」
と。
ちなみに私、ラーゼフォンを見たことはありませんのであしからず。
 
まあ、誰しもこういう経験ってあることだとは思うんですが……なんか、こんなに気に入った本でこういうアヤシイ経験をすると微妙に怖いものが(汗)
 
 
 
 
<更に追記>
エウレーカ!!
多分この本は誰かに薦められたんじゃなくて、雑誌の書籍紹介コーナーで取り上げられてたんだった!!
となると多分……『PEN』か『ブルータス』だな。
ISBN:4061823795 新書 京極 夏彦
講談社 2004/07/06 ¥1,365
 
 
 
 
 
 
 
 
旦那が買ってきたんで、喜び勇んで読んだんですよ。
買ってきた旦那より先に。
えーと、端的な感想を述べるとすると……
 
 
どこのサークルの新刊ですか?
 
 
いや、なんかものすげー同人っぽさが漂うというかなんというか。面白かったんだけどさ、いろんな意味で。所々腹抱えて笑いながら読み進めなきゃいかん小説なんぞえれー久しぶりでしたよ(笑)
本島ゴンザレス君て……それ以前に近藤さんのキャラが激しくなってるのがもうたまらんほどに笑える。
 
なんでこんなにも同人臭い……とまでは行かないまでも、サイドストーリー感がより一層強いのかなーと思ったら。
そうか、京極堂の出番が少ないからだ(笑)
 
 
 
 
 
阿部寛の榎木津に違和感がある方は是非、『トリック』を見た後でこの本読んでみて下さい。違和感かなり薄れると思います。
マジで上田臭いよ今回の榎木津……うん。
羽海野 チカ 集英社 ¥420
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いいなーいいなー、あたしもリーダーの頭に口ピッタリくっつけてプボーって吹きたいなー。
ということでようやく購入。
父の日のパン屋でのお手伝いの話は、何度見ても腹筋が筋肉痛になるほど笑える。いや本当に笑いすぎて、腹筋がツリかけました。
 
そして、やっぱりいろんなところでボロボロと泣いてしまうのでした。
読んでいる時の切なさ:プライスレス
 
 
 
 
 
尚、読書時の脳内BGMは『宇宙のファンタジー』で(笑)

こわいなぁ。

2004年5月15日 読書
映画好き仲間から
「キング・アーサーは見に行かないの?」
とのお誘いを受け、即座に

「ランスロットが格好良かったら行く!」
 
と返した程の湖のランスロット大好き女、それは私(笑)
で、ふと気になったので、手持ちのアーサー王伝説のまとめ本みたいなのを今日ひっくり返して読んでいたんですが。
ものすごく気になったのが、別系統の中世恋物語でありながらもアーサー王物語の中に組み込まれている『トリストラムとイソウド』のお話。
トリスタンとイゾルテって言った方が通りはいいような気がしますが、いわゆる運命に翻弄される悲恋モノであります。
この話、トリストラムという騎士に関わる女性として、イソウドっていう女性が二人出てくるんですが、今日読み返していて引っかかったのがトリストラムと結婚する方のイソウド(通称:白き手のイソウド)の方なんですね。
 
かいつまんで話すと、トリストラムという騎士がアイルランドの王女であるイソウド(通称:美しきイソウド)と一目惚れの恋仲に陥るんだけど、紆余曲折を経て、美しきイソウドはトリストラムの主君であるマルク王の后になってしまうんですね。もちろんトリストラムと美しきイソウドの思いは消えるどころか募る一方なわけなんですけど、そこはそれ中世騎士道らしい純愛を貫くわけです。
しかしトリストラムは、これまたひょんなことから別の国の王女であるもう一人のイソウド(白き手のイソウド)と結婚をしなければならなくなって。でもやっぱり美しきイソウドの事が忘れられなくて。白き手のイソウドには指一本触れない始末。
そんな中、とある事件で毒を受けたトリストラム。どうやっても毒が抜けなくて生死の境をさまよい続ける間中、どうしても美しきイソウドに会いたいと懇願し続けて、とうとう美しきイソウドの元へ船を派遣してもらうんです。もしも美しきイソウドを連れてこれたら白い帆を、逆に連れてこられなかった黒い帆をかかげて入港してくれるようにという取り決めをして、船を送り出すんです。
なんとかかんとか美しきイソウドを連れてくる事ができて、船は意気揚々と白い帆をかかげて入港してくるんだけど、もう床から起きあがれないトリストラムにはそれを見ることが出来なくて。枕元で自分を介抱してくれている白き手のイソウドに帆の色を尋ねるわけです。
けれど白き手のイソウドはそこで嘘をついて『帆の色は黒です』とトリストラムに告げ、その言葉を聞いて全ての望みを無くしたトリストラムはあっけなく死んでしまうんですよ。港についた美しきイソウドはトリストラムの死の知らせを聞いて茫然自失、トリストラムの亡骸に寄り添って、こちらもぱったり死んでしまう……という、まあ王道の悲恋モノなわけです。
 
 
ここで私がとっても気になったのが、帆の色を偽る白き手のイソウドの心中でして。
とっても怖くないですか?
目の前のトリストラムはもう美しきイソウドに会えるかもしれないっていうか細い希望だけに縋って命を繋いでいるっていうのに、そんな相手に向かってその希望を取り上げるような事をズバリと口にする。そして相手を死に至らしめる。
その心理って一体どういうものなんだろうと思うと、かなり怖い。
 
トリストラムは美しきイソウドのことばかりを愛し続けていたから、白き手のイソウドにとって、女として妻としてのプライドはがた落ちですよね。その上に一国の王女として生まれ、立派な貴婦人として生きてきたことへのプライドすら、父王の配下たる一介の騎士でしかないトリストラムにズタボロにされて。
 
帆の色を偽ったイソウドの態度っていうのは、自分が自分である為のありとあらゆる尊厳をうち砕かれ続けた人間の、復讐……というよりは、自己防衛だったんじゃないかと思います。
そういうところを突き詰めて考えていくと、この白き手のイソウドっていうキャラクター、メインプロットから見れば単なる脇役だけれど、その奥はかなり深くて面白いなぁと思ってみたりして。
 
 
 
こういう深い内面性を持ったキャラクターが作れるようになったらいいなぁ、と思ったのでした。
作者自身がキャラクターの内面性を作るって、それを丹念に書き出して行くっていうのも勿論なんだけれど、それとは別に『何気ないキャラクターなのに、読む人にいろいろ考えさせる事ができるような懐の深さ』っていうか、そういうのを持った深いキャラクターっていうニュアンスもあるなぁ。
澁澤龍彦御大の全集が、長年欲しいのだけれど。あまりにも値段が高すぎて手が届かず、河出文庫(とか新潮文庫・中公文庫など)から分け分けで出ている文庫版を必死で集めている状況。
中学から文庫収集を集めて今年で14年目。まだまだ集めきれない。
 
ちなみにくだんの『澁澤龍彦全集全22巻(+別巻2巻)』のお値段はというと。
 
 
 
 
 
137,086円 (税抜)
 
 
 
 
 
 
税抜きでですよあなた。
でもまぁ、1冊の単価にすれば5700円とちょっと+税。
ハードカバーで一冊一冊化粧箱入りで……と考えれば、それほど高い値段ではないんだけど。
でも普通の本屋はおろか、神保町とかでも滅多にお目にかかれないしなぁ。
 
 
 
荒俣宏御大のように、一年間の印税(1億5千万)をたった10冊だの15冊だのの本で使い切るような本バカ生活が、私の夢でありんす。
文庫 森 博嗣 新潮社 2004/01 ¥820
 
今日買った本。
私的にすげー面白かったです。
なんで私的に、と断るかといえば。
私基本的にミステリー苦手な人間なもので。
頭の回路ギリギリ言わせながら文章読み進めていくの、不得手ではありませんが好むとは言い切れず……
そんな私が『面白かった』というからには、本格ミステリー好きの方にはミステリー部分が少々物足りないのではないかと。
事実、森博嗣作品は、S&Mシリーズこそ全部読みましたが、Vシリーズの人形式モナリザの冒頭20ページぐらいで根を上げた、という人間でして(笑)
 
そんな私が、なんでいきなりこの本買ってきたかというと。
もうそれはズバリ表紙買い(笑)
あまりにも私のツボをついたデザインとタイトルに、中身確認する間もなく手にとってレジに向かっておりました。
 
集中して読めば3時間かからずに読了できる程の分量といい、世界観といい、私が今まで読んだ森博嗣作品のなかでベストだなー、と思います。
気になる方はご一読を。
読んでからの苦情は受け付けないぜベイベ(笑)
 
 
 
 
余談ですが。
最近ここのカウンターが以前に増して高速回転しているきがするんですけど……
閲覧ありがとうございます。

多すぎ。

2004年4月15日 読書
作家の鷺沢萌さんが自殺されていたそうで。
とはいえ。
私は鷺沢さんの著書は一冊も拝読したことないんですが。
でも私のものすごく大好きな漫画の文庫版に解説を書かれていたことがあって、それを読んでいたもので、こう、なんとなく。
 
ご冥福をお祈りします。
 
 
 
 
なんかここのところ、訃報がやたらと多くて凹みます。

なるほど。

2004年3月23日 読書
今日、『嗤う伊右衛門』を読み返していて思ったんですが。
京極さんはあまり嗅覚に関する表現を用いないですね。
老婆の醜さを描写するくだりに、肌の匂いとか髪の臭いとかそういうものへの言及がなかったのを見てふと気付きました。
 
でもよくよく考えてみると、物事や人物の描写に積極的に香りに関する表現を用いる作家さんってそれほどいないなあ……
逆に橋本治さんなんかは嗅覚に関する表現を良く使われる方ですが、これはやっぱり作家個人の体質や嗜好に関わってくることなんだろうなあ。
鼻がいいとか悪いとかそういう問題じゃなくて、匂いの刺激に対して心が敏感に反応するか否か、という所がポイントだと思われます。
あと、匂いっていうのを表現する時にはもう文章のそこらじゅうが比喩のオンパレードになってしまうので、それを好むか好まないか、という所もネックになるかと思いますが。
それとあともう一つ、嗅覚って五感の中で最も心理に直結している感覚だという説がありますが、それ故に匂いの表現をすると酷くその描写全体がリアル……というか生臭く感じられるような気がします。これを表現における強み(リアリティ)と見るか弱み(過剰表現)と見るか、その辺りの判断も関係してくるのかなあ。
 
 
私自身はある物を詳しく描写しろと言われたらやはり香り・臭いに関する描写ははずせないタイプです。
なんせ香りフェチですから(笑)
 
 
 
ていうか、香りとか匂いを描写する文章表現って。
その物体や人物や風景が内包している物が外へとにじみでて来るときの雰囲気を書き写しているんじゃないかなあ、と思う。
人が纏う感情っていう空気とか。
咲いている花の命とか。
そういうものをすくい上げる上でとても簡単な表現手法の一つなんじゃないかな、香りの描写って。
 
 
いやだからそういう表現を好む人間が上等だとかそういう事をいいたいんじゃなくてですね。
優劣とかそういうんじゃなしに、そういうのを好む人と好まない人がいる、という単なる嗜好の違いの問題だと思うのですよ、私は。
ISBN:4103405082 単行本 野田 秀樹 新潮社 ¥1,456
 
 
 
 
 
 
 
 
私がハードカバーで買う、数少ない書籍。
それが野田秀樹の戯曲集だったりする。
表題作ももちろん最高なんだけど、その後に入っている『野田版・国姓爺合戦』もいい。
感情を、感情的にならず言葉で表現するということを、深く考えさせられる。
自分の言葉を研ぎ澄ましたい時に読み返す。

情報求む……?

2003年11月13日 読書
つい最近になってから、超有名ベストセラーである某ハリーポッター一作目を読んだワタクシですが(遅すぎです……)。ハードカバーの内は買う気にならなかったんだよねー、場所取るから。
確かに面白いっすね。テンポいいし、エピソードてんこ盛りだし。バランス絶妙な幕の内弁当ってカンジでした。小さい頃に読みあさったいろいろな童話や物語を思い出させてくれました。
うん、楽しかった。
 
で、思い出してしまったんですが。
4歳くらいの時に、世界物語絵本全集(とはいえ何巻か歯欠けしてたんですが)を親の知人からもらいまして。
小学校低〜中学年向けの本だったこともあり、漢字混じりではありましたがとっても平易な文章だったので、小学校入る前に、親に漢字の読み方を聞きつつ読破しまして。
内容と言ったらグリム童話・アンデルセン童話・アラビアンナイト・世界の民話……と、もうありとあらゆるネタがてんこ盛り。非常におもしろい話がいっぱい入っていたので、中学生ぐらいになるまでは何度も読み返していたのです。
しかし、その後親戚の子供にその本をあげてしまったので(しかも親が勝手に……オイラ超不機嫌になって2.3日親と口ききませんでした)、今となっては読みたくても読めない話がいっぱいあるのです。
筋は覚えていても題名を忘れてしまった話がいっぱいあって……
 
で、ですね。
いくつか超読みたい話があるので、ご存じの方がいたら是非教えて頂きたいのですが。うろおぼえなもので内容間違っているかもしれませんが……そこは柔軟なご対応を(汗)

1.男が山奥の館で絶世の美女と出会う。歓待されるままにそよ館に長逗留するのだが、途中で美女が外出しなければならなくなる。『決して開けてはイケナイ扉があるが、それ以外は好きに館内をつかってくれていい』と言い残して、美女は館を後にする。で、男が地下室に入ると、3つの扉があって。
最初の扉を開けると小さな犬が、お宝を守っている。2つ目の扉の中には中位の犬とさっきより多い宝物。で、3つ目の扉の中にはとびっきりにデッカイ犬と、とびっきりステキな宝物が……
(このあと、まったく覚えてません……)
 
2.傲慢な娘が親族の家にパンを持って行けとお使いにだされる。その途中の山道、道をふさいだ大きな水たまりで靴や服が汚れるのをいやがった娘は、手に持っていたパンを水たまりに投げ込んで、その上を踏んで通ろうとした。しかしパンに足を乗せたとたん、足がパンから離れなくなり、その上水たまりの中にぶくぶくと沈んでいく。
(たしかタイトルは『かわいそうな娘』だったような記憶が……あくまでうろおぼえですが)
 
 
 
他にもあるんですが、今日はこのあたりで。
ご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さいませ。

よーやく

2002年4月15日 読書
読み終わりました。

森博嗣氏のS&Mシリーズ。
全部文庫版なので、厚みがすごい。
……とはいえ京極夏彦氏の文庫版に比べればかわいいもんです(『鉄鼠の檻』なんて、絶対凶器になるって)。

しかし、1作目(でも書いたのは4作目)の『すべてがFになる』にはびっくりしました。
私にとっては、この作品は素数です。
1で割って細切れに情報を整理するか、その数自体で割ってドンと全てを飲み込むか。
でもその数自体が分からない。素数だということ以外には。
私の頭で考えると、かならず割り切れずにあまりが出る。
そこが気持ち悪くもあり、また心地よくもあり。

『有限と微小のパン』も好きなり。
各章の見出しが、それまでの作品の一説……っていうところが、マニア心をくすぐったり。
赤川次郎の『殺人よ、こんにちは』みたい。
あれは各章の出だしの文章が、古今東西の有名小説のパロディ。

タイトル的には『夏のレプリカ』、英語の副題的には『詩的私的ジャック』(JACK THE POETICAL PRIVATE)が好き。
 
 
 
この人の本を買い始めたのは旦那。
その旦那曰く『この人の話はミステリーだと思っちゃいけない』とか。
私もそう思う。
純粋に小説だと思って読んだ方が、面白いような気がする。

お風呂で読書

2002年2月26日 読書
ある種の活字中毒者である私にとって、本は欠かすべからざるアイテムです。

ありとあらゆる所に持ち込みます。

ベッド。
トイレ。
そしてお風呂。

長年の研鑚の結果、左手で本を持ったままの状態での洗顔も洗髪もバッチリ習得しております。
おかげで、お気に入りの本であればあるほど、湯気やシャワーの飛沫でヘロヘロになる始末。
『湯船に本を落とす』という恐怖体験も度々。
 
今日も読んでました。
『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』
(新潮文庫刊・塩野七生著)
こいつは風呂への持ちこみ度ナンバー1。とっくの昔にカバーはボロボロになってごみ箱行き。
この本のおかげで何度も湯あたりしました。
 

そこまでして本を読みたい心理って、いったいなんなんでしょうね。
 
 
ひどいときはご飯食べながら本読んでるし。しかも、ネタになりそうな部分にラインまで引きながら(笑)。
 
 
 
 
 
 
<最後に一言>
この日記からうちのサイトへ来てくださった方、本当にありがとうございます。
妙な内容(妙なのは内容ではなく管理人の私のほう)のサイトですが、何卒宜しくおねがいいたします。
久しぶりに、『読み返し』ではない読書をした。

職場の友人から借りてきた、『河童が覗いたヨーロッパ』。
妹尾河童著、新潮文庫刊。

今更……という声も聞こえて来そうですが、これがとてもとてもおもしろかったです。
文章の端々に見え隠れする、日本とヨーロッパ、そしてヨーロッパ各国の違い。
考え方も、暮らし方も、生き方も、人柄も、それぞれがちがう。とても面白い。

とくに、妹尾さんが長期滞在していたイタリアの各都市でのホテル見聞記が面白い。ローマの定宿だった『hotel PARIS』(なぜローマでパリなのかが不思議……)の従業員さん達の人柄がステキで、是非こういう宿に泊まりたいと思ってしまう。

妹尾さんは言う。
『ある人は「あれがダメ、これも良くない」と減点式で旅行をする。しかし他の人は「あれがよかった、これも素晴らしかった」と得点式で旅行をする』と。
ナポリで泥棒に鞄を盗まれた(とはいえ、貴重品は無事だったらしいが)人が、「ナポリ名物の泥棒に遭うなんて素晴らしいことじゃないか、これでナポリの全てが我々のものになった」と言って喜ぶのを聞くのと、世界の様々な国に旅行に行った女性が、「ヴェネチアはゴミが浮いててがっかりだったし、パリも以外と汚いし、ドイツの食事もまずかったわ」と言って愚痴るのとを聞き比べれば、妹尾さんの言葉に含まれる真実は自ずと知れると思う。

この言葉は、きっと旅行だけではなく、日常の生活にもそのまま当てはまると思う。
ポリアンナではないが、『良かった』ことを探すことが出来るおおらかな心を持とう……と、そう思わせてくれた素晴らしい本だった。

よーやく……

2001年9月26日 読書
仕事の見通しが付きました。
デザインも2転3転どころか……何回変更になったことか(涙)
それでも、自分のデザインが採用される事の喜びで、今までの苦労は吹っ飛びます。
ああ、本当によかった。
……とはいえ、まだまだ作業は山積みなのですがね(笑)
頑張る意欲が湧きました。うん。
 
 
 
話変わって……私は、暇な時間を見つけては、自分の趣味への欲求を満足させている。
今日も、仕事の間を縫って、CD−Rのジャケット制作。
仕事でもデザインをしているのではあるが……それでもこういう全く制約のないデザインを作るのは、とっても楽しい。
まず、お堅い美術画集に、ショッキングピンクとかwestminster(フォントの種類)は使えないもんなあ(笑)
でも、頭がグラフィック系にシフトしてしまっているせいか、最近日記以外で文章を書いてないっすよ。
ちょっと腕が落ちているかも。
 
その代わりと言ってはなんですが。
分厚ーい小説を1冊読破してみました。
京極夏彦著「ルー・ガルー〜忌避すべき狼」(講談社)
ちょっと前のベストセラーカウントダウンで良く見た本でしたね。
ダンナが買ってきたのを良いことに、横からかっさらって読んでみました。
……読み終わって思ったこと。
やっぱり私はこの人の作品が好きなんだなあ……ということでした。

この人の本はほぼ全部読んでいるので、京極氏特有の人物設計パターンなどは既に分かっているのですが、それでもするすると読み進めてしまうあたりが、好きだなあと思った原因です。
「このキャラ、あの人に性格が似てないか?」
とか
「前の話でもこのネタ使ってたなあ……」
とか、いろいろと分かってしまっても、それでも思わず読んでしまう。引き込まれてしまう。
これはもう、文章の波長が合ったとしか言いようがない状況ですね。
こういうことって、あるんですねえ。理屈じゃなく本能がかぎつけるとでも言いましょうか(笑)
そういえば、先日深夜に「ガタカ」という映画をやっているのを見たときにも、同じ事を思ったなあ……
あ、もちろん「ガタカ」という映画自体も大好きなのですが。
それ以上にジュード・ロウが画面にいるだけで、幸せな気分になってしまう私。
きっとこれも本能なんだろう(笑)
 
 
なにはともあれ、久々に小説を読んだら、また文章を書こうという気力がむくむくと頭をもたげて来ました。
さて、そろそろグラフィックへの寄り道を切り上げて、本道である文章書きの方に戻るとしますか。
 
 
 
<お詫び>
最近、サーバーが混雑している時間に日記を書いている事が多いため、リンクをさせて頂いている皆様の日記を読むことが出来ず、秘密メモや本文でのご連絡等も不行き届きな部分が有ることと思われます。
この場を借りて、お詫び申し上げます。
不義理ばかりで申し訳ありません。
仕事も楽になったので、もう少しサーバー容量に余裕のある時に更新するように心がけます(汗)
……って、私はいつもお子様思考回路ですが。
(考えが柔軟なのではなく、妙に意固地なくせにあんまり物を考えていないあたりなんかモロにお子様なのです)
 
 
昨日の日記にぽろりと出てきた絵本『百万回生きたネコ』。
これがとてもいい絵本なのです。
というわけで、たまには児童書や絵本を読みたいなぁ……と思い立ちました。
未だに書店に行くと、どうしても絵本や児童書のコーナーに立ち寄ってしまう私。
最近は大人向けの絵本も多く陳列されていますが、私はどちらかといえば子供向けに書かれた物の方が好きですね。

私のお気に入りの絵本・児童書は、ざっとこんな感じです。

◎『百万回生きたネコ』
●『ドリトル先生』シリーズ
●◎『クレヨン王国』シリーズ
◎『星の王子様』
◎『小さな家』
 (これは2パターンあるのですが、私のお薦めは
 絶対に「ディズニーアニメ絵本」のヴァージョン
 です!!こちらの方が感情移入度が高いのです)
●『バーバーパパ』シリーズ
●『ぞうのババール』シリーズ
●『ひとまねこざる』シリーズ
 (今はキュリアス・ジョージという名前の方が有
 名ですね)
●『こまったさん』の料理シリーズ
●『ぼくらは地底王国探検隊』
◎『きんいろきつねのきんたちゃん』
●『たんたのたんけん』
●『たんたのたんてい』
◎『おたまじゃくしの101ちゃん』
●『どろぼうがっこう』
●『ピーターラビット』シリーズ
●『3びきのやぎとガラガラドン』
●『メアリーポピンズ』シリーズ

……いかがなものでしょう?『●』マークは楽しい作品、『◎』マークは泣ける作品という風に分類してみました。でも、涙腺の緩い私の選考ですので、「なんでこれで泣くかなあ……」という作品もあるかと思います。(おたまじゃくしの101ちゃんとかが、その最もたる作品)
また、ナルニア国物語や指輪物語・はてしない物語・モモなどの長編ファンタジーは、文学上「アダルトファンタジー」という分類に入っているので、ここからははずしてみました。これらの作品も大好きです。
 
 
このリストを見て気付きました。
私の中にある色々な趣向は、やはりこれらの作品に原点があるようです。
POPな物が好きなのは『ババール』や『バーバーパパ』シリーズのお陰。
イギリスにあこがれているのは『ドリトル先生』や『メリーポピンズ』のせい。
料理が好きなのは『こまったさん』のお陰。
三つ子の魂百まで……とはよく言った物ですね。

今日の日記

2001年8月1日 読書
以前、
「1年半で7?太った!!」
という衝撃の告白を、この日記で行いましたが……

先日某所(遊上さんの家なのですが)で体重を量った所、なんとか体重が落ちていたことに安堵。
4ヶ月半で4?。
まあ、順当で健康的な痩せ方かなあ、と思う。

文章書きとして、最近気になること。
TBS系列独占放送の「世界陸上」とか、テレ朝系列独占放送の「世界水泳」とか、F1とかの紹介番組。
ここで使われている、競技者紹介の為のキャッチコピーが、まるで●スポのようで面白い!!
(ちなみに、一番派手なのは「世界陸上」です)

スポーツ繋がりで……近頃よく見る番組。
フジ系列の「ジャンク・スポーツ」。
これいいです、マジで。
日頃スポーツに縁のない生活を送っている私などとしては、どうしてもスポーツ選手というと
「真面目でカタい人」
というイメージを抱いてしまいがちなのですが、この番組は、そういう人達のユーモラスな一面を垣間見ることが出来て、本当に面白い。
以前大槻ケンヂさんが、
「プロレスラーは右脳人間である」
という一文を書いていたことがありますが、この番組を見ているとなんとなくそれもうなずけるような気がします(笑)。
(そんな大槻さんが、PRIDEという異種格闘技を紹介する深夜番組に出ていたのを見て、私はあまりのナイスキャスティングさに吹っ飛びました)

なんだかとりとめのない日記だなあ……。
とりとめないついでにオススメ本なぞ。

「のほほん雑記帳」大槻ケンヂ著・角川文庫刊
「旧約聖書を知っていますか」阿刀田高著・新潮文庫刊
「女の都」伴田良輔著・河出文庫刊
「人類への胃酸」野田秀樹著・角川文庫
「発明超人ニコラ・テスラ」新戸雅章著・ちくま文庫刊
「東京ミキサー計画」赤瀬川原平著・ちくま文庫刊
「悪魔のいる文学史」澁澤龍彦著・中公文庫刊
「クレヨン王国の花ウサギ」福永玲三著・講談社青い鳥文庫刊
「神様はサイコロ遊びをしたか」小山慶太著・講談社学術文庫刊
おかしい……小説が一つもない(涙)

本当になんなんだろう、今日の日記は。訳わからん(汗)

訳わからないついでに、先日書いた「男脳・女脳診断」の診断結果の文章なぞを、改めて載せてみたり。

>あなたは、一般的な男性の脳の持ち主です。
>あなたは、一般的な男性の脳の特徴を持っていますが、 同時に女性的な面も、いくらか持ち合わせています。
>そのため、努力次第で、女性的な考え方や感情なども理解できるタイプです。
>他人とのコミニュケーションを大切にしない面も多少あります。
>その反面、冷静で論理的に物事を考える性格でもあります。
>しかし、若干感情に左右される事もあり、女性的な面も持ち合わせています。
>どちらかと言うと、何かに挑戦するのが好きで、 部のスポーツに必要不可欠な空間認知能力や、 理工系の分野で必要な数学的推理力などに、才能を発揮する可能性を持っているタイプです。

嘘だ!!私は理数系が大の苦手なんだ!!(マジで)スポーツも苦手だ!!冷静でもないぞ!よく狼狽するんだ!!
でも、コミニュケーション嫌いなのは合ってるかも。

……まあ、とりとめなくて、訳分からない日記になりましたが、アキラという人間の一端に触れることが出来る日記にはなったかも知れません。
学生時代に本屋で出会った一冊の本。

『超芸術トマソン』

これは未だに私に多大なる影響力を与えております。
昨日フリスク君(お気に入り参照)から教えてもらったサイトを起点に、いろいろなサイトをフラフラと彷徨っていたら、そのトマソンのリンクサイトを発見しました。
嬉しかったなあ……一時期は結構トマソンやらその母胎である「路上観察」やらが世間で話題に上がっていた時期があったのですが、最近はとんと聞かなくなってしまっておりました(少なくとも、私の周辺では。なんて狭い世間なんだ、私)。
だから、こうやって今でもトマソン収集を続けている人達がいて、情報を発信しているということを知ることが出来て、本当に嬉しかったです。

話の順序は変わってしまいましたが……
まずそもそも「トマソン」とは何ぞや?

建造物などの「有用」な物体が
1.使われなくなる
2.一部が取り壊される
3.新たな付加物が加わり使えなくなる
などの経緯で「無用の長物」に変わった後、その「無用の長物」が妙な雰囲気やたたずまいを醸し出す場合、それを「トマソン」と呼ぶ。

……という定義を提出しておきたいと思います。
例えば
『2階に至る階段だけが取り壊されてしまったせいで、使用目的を奪われてぽつんと佇んでいる2階の入り口ドア』
とか
『使わなくなった窓を塗り込めてしまったせいで、何もない壁を雨風から守っている庇』
とか
『建物が壊されてしまったのになぜか階段だけが取り残されてしまい、昇降はできるがその行為になんの意味もなくなってしまった階段』
などが「トマソン」と呼ばれます。
それぞれのタイプにおいてさらにジャンル分けがなされていて、先ほどの例をとりますと、上から順に『高所ドア』『庇』『純粋階段』などと呼ばれています。

……と言葉で説明したところで、この概念のおもしろさは1万分の1も伝わりませんな(泣)

興味を持たれた方は、是非こちらのサイトをご覧になることをオススメします。
リンク

「面白い事とは脳味噌が困っている状態である」
という名言があります。
例えば……一卵性双生児の方がが二人並んでいるのをみると、二人が同じ顔である理由が理性的には分かっていても、何故か不思議な感じがする。それは普段の生活において「同じ顔の人が同時に存在することがない」という考えがどこかにあるからで、その考えが裏切られて脳味噌が情報を処理するのにもたついて困っている状態―これが「面白い」ということだ……という考え方ですね。
トマソンというのはこれに近いんじゃないかと思うわけですよ。

たまには生活に不必要な部分の脳味噌をあたふたさせるのも、よいのではないでしょうか?
仕事が定時で終わったので、久しぶりに本屋にいった。だが、お金がないので立ち読みオンリー(書店関係者の方ごめんなさい。実は私も書店バイトの経験あるので、立ち読みの迷惑さはわかっているんですが……)
閉店まで30分少々。時間がない。ターゲットは一冊にしぼらなくては。

そんな私が選んだ本は……

「めちゃイケ大辞典」(爆)

もう、最初から最後まで熟読しましたとも。
私は「とぶくすり」のころからの彼等のファンなので、読んでいてかなり懐かしかったです。
学生時代には、友人達にも「とぶくすり」ファンが多く、「たつひろ」「藤四郎」「ヨシキ」「たかしくん」などのネタの話で盛り上がっていました。
(「破滅の〜……マッサージ師」という言葉は、私の心のバイブルの中に金文字で刻み込まれていますとも)
その後のネタでも「シャンプー刑事」「爆裂お父さん」「STANP」「七人のしりとり侍」「ノーリアクションドラマ」「オファーシリーズ」などなど、好きなネタを数え上げたらきりがないのですが、中でも近年の白眉はずばり「岡村オファー受けます ライオンキング編」ですね!!
真面目な部分も、ネタの部分も最高です。
未だにビデオとってあります(笑)

話戻って、書店で他に気になった本は……といえば、
「星の王子様をフランス語で読む」「賛美歌(ネタ用……なんてバチあたりな)」「巷説百物語」「続巷説百物語」……他にWebデザインの本とか、猫の写真集とか、村上龍氏の対談集とか、アン・ライス女史の新刊(英語版)とか……
こうして見ると本当に妙な所ばかり狙っていますね。いわゆる『小説』のような本が本当に少ないです。なんだか最近ヤケに小説離れをしていて、自分でもこれではいかんなー、と反省している所です。

その後家に帰り、食事などが一段落した後、なぜか急に思い立って「NARUTO」のコミックスを1〜7巻まで一気読みする。
近頃のジャンプ系では「NARUTO」がマイベストですね。なんといっても、アクションが良いと思います。この連載読むためだけに、ジャンプ立ち読みしているくらいですから。(ヒカ碁もシャーマンキングもワンピもすっとばしている罰当たり者。あ、ジョジョは昔からの習慣で読んじゃいますね)ちなみにお気に入りはサクラとカカシです。

てなわけで、今日は本にまみれた一日となりました。
ああ、もっと本屋に行く暇と、お金が欲しい(泣)

久々に読み返す

2001年5月29日 読書
去年衝動買いしたハードカバーの本「薔薇の名前」を今になって読み返しています。
以前はとばし読みをしてしまっていたので、今回はじっくり熟読。

しかし……読めば読むほど似ている……
某小説に……
舞台は人里離れた山の中の修道院。
修道院長は実権を持たず、盲目の老修道僧がここの影の実力者である。
世に出してはならない秘密の蔵書を抱えた図書館がある。
そのなかで修道僧が次々と殺される。
探偵役は、外部からやってきた別宗派の修道僧とその従者。
殺人事件の裏には、禁じられた同性愛の香りがただよう。
更に事件と平行して、修道院内で繰り広げられるのは、異端審問と宗派の対立。
最後のシーンでは図書館が燃え落ちる。

…………やっぱり似てる。
でも、その某小説の方は、似たような題材を扱っていても全く別の物語を作り上げているし、出来映えも素晴らしいので、私としては全く気にしてはいませんけれどね。

そういえば、ネットのとある場所ではこれと同じ様な「似てる」「似てない」論争が花盛りですね。
ほら、某国の超有名アニメ会社の新作アニメ映画と、日本の某有名アニメ監督の作品のネタですよ……(汗)
しかし、あそこまでキャラクター似てると、もはや笑うしか無くなってしまうような気がします。
私は某国のアニメ会社も大好きですし、某有名アニメ監督の作品も大好きです。(私の旦那なんか、未だに録画したビデオテープを実家に保存してあるくらいですよ)だから、波風立てずに仲良くして頂きたいんですけどね、私としては。
某国のアニメ会社は以前にも同じ様な騒ぎを起こしたことがありましたが、いや、今回はあのとき以上のインパクトですねー……特に主人公2人……(涙)
1ファンとして、この騒動が丸く収まってくれることを、祈っています。

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