母親ゆずり。

2003年6月25日
うちの母上は、妙な所にだけ、病的に神経質だったりする。
 
たとえば。
床に髪の毛が落ちているのが絶対に許せない。身支度をする鏡の前のカーペットの上をはいずり回って、掃除機で吸い込みきれなかった一本一本髪の毛を回収する。
たとえばその2。
それまで散々
「本当にいい男よねぇ……(うっとり)」
などと惚れ込んでいた歌手や役者が、髭を生やした(または髭のある役をやった)だけで、
「ダメよダメ!髭のある男なんて汚らしい!!」
と、一気に熱が冷める。
まぁ、つまる所、体毛に関してだけ、潔癖性とも言えるほどの反応を起こす。
もちろん、自分のむだ毛もきっちり処理。
自分の髪の毛が落ちないように、必ずヘアバンドで押さえ込んだ上にギッチリとゴムで縛って、その上でバレッタかなにかでまとめ上げる。
 
私自身は母上のこういう神経質な所が反面教師となったのか、部屋が汚れまくりでも、机の上が煙草の灰まみれになっていても、(そりゃまぁちょっとは気になるが)面倒くさがって掃除もしない。
おかげで、結構きれい好きのダンナはさめざめと泣いて暮らしている。
 
だが。
最近になって、母上のような『奇妙な潔癖性』を、自分の中に発見してしまった……
それは『耳の汚れ』。
どんなにカッコいい男性でも、耳の中にちょっとでも耳垢があった日には興ざめ。
ダンナの耳をのぞいては、
「ねー、耳掃除していい?」
と、ダンナの耳垢取りを申し出る。
もちろん、自分の耳とて、髪を洗った後の耳の中が濡れている時を狙って必死に掃除。自分の目で見ることが出来ない部分の汚れだけに、妙な強迫観念に襲われる。
(ちなみに耳掻きはあまり使いません。あんまりにもゴリゴリと耳の中を引っかき回してしまうので、外耳炎になっちゃうもんで……)
 
 
 
普通……人の耳の中なんて見ないよなぁ……私は一体何を見てるんだか。
 
 
 
 
 
 
 
この耳垢潔癖性、昔は全然なかったんですが。
で、不思議に思っていつごろからかしら……と思い返してみたら。どうやら中学時代からの癖だった深爪をしなくなってかららしい。
(ちなみに、その影響で、今でも私の手足の爪はものすごくちっちゃいのです。爪噛みと深爪が治ったのは、ひとえにダンナのおかげ。いろんな意味でね)
ということは……昔は爪潔癖性だったってことか。
その分のエネルギーのベクトルがひん曲がって、耳垢に向かったと。
自分で勝手に納得。

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