受かるといいなあ……
2001年10月13日 TV今日、私はAM11時を前にして、天王洲の一角に立っていた。
運河が流れ、高速道路が通り、モノレールも通り、近所には天王洲アイルが建っている。
普段の行動範囲とはかなりかけ離れた場所だ。
なぜ私はここにいるのだろう?
そして、思わず手にもっていたデジカメでモノレールの写真なぞを撮っていたりするのだろう?
話はおとといへとさかのぼる。
おとといの11日の夕方。
家の電話が鳴った。
会社からの連絡かと思ったが、ディスプレイに表示されている電話番号が違う。
ちょっとばかり不安な気持ちで受話器を持ち上げる。
「もしもし?」
電話の向こうから聞こえてきたのは、礼儀正しい女性の声。通り一辺の人物確認が済んだ所で、先方が身分を明かした。
「私『クイズ$ミリオネア』の制作をしている製作会社の者ですが」
はあ。
「先日は電話での第一次審査へのご参加ありがとうございました」
……そういえばそんなことしたっけな。
つい2週間ほど前。テレビの画面で出場者をいたぶるM氏の姿を見ていた私は、ほんの軽い気持ちで番組の最後に表示される出場者募集の電話番号をダイアルし、出場者選考の抽選に登録していた。
過去と呼ぶのにはちょっと違和感のある、ごく近い記憶を反芻していると、受話器の向こうがまたなにごとかを語りかけた。
「あなたは厳正なる抽選の結果、第一次審査と抽選の方を突破なさいました、おめでとうござます。つきましてはこれから、電話口で失礼かと思うのですが、第二次試験を行わせて頂きたいのですがお時間よろしいでしょうか?」
はあ、今ですか?まあ、大丈夫ですが……。
「それではこれから電話口にてこちらからいくつかの問題を出題させて頂きます。この問題は4択にはなっておりませんので、あなたが考えた答えをお答え下さいませ」
はいはい、分かりました。
「それでは、第一問……」
こうしていくつかの問題に口頭で返答し続けること2〜3分。向こうは私が答える側から答え合わせをしているらしい。はっきりいって、分からない問題もあった。一つの問題などはパスしてしまった。いくつ目かの問題に答えたあと、短い沈黙があった。
……これで出題は終わりということか。あまり期待はできないな。
しかし、次に聞こえてきた台詞は以下の通りだった。
「おめでとうございます。第二次試験突破なさいました」
あ……ありがとうございます。
突破か……あれで突破できたのか。
結構緩いかもしれないぞ、ミリオネア。
「つきましては、第三次審査とオーディションを執り行いたいのですが……また急な申し出で失礼なのですが、あさっての13日、土曜日はいかがでしょう?」
本当に急ですねえ……(汗)でもまあ、大丈夫ですよ。仕事は午後からにすればいいですし。
「ありがとうございます。それではFAXにて要項をお送りしますので」
ちょっと待って下さいよ!
うちFAXないんですってば!!
「それでは近所にFAXをお持ちのお知り合いか、FAXサービスを行っているコンビニはありませんか?」
……そういえば遊上さんの家にFAXがあったような。
「では、その方とご連絡がとれたころに、またこちらからお電話をさせて頂きますので、FAX番号を教えて下さい」
はい、分かりました。
怒濤のような電話での攻防は、これにて一旦終了。
急いで遊上さんに連絡とらんと……
慌てて遊上さんのPHSに電話をかける。
が、遊上さん現在帰宅中で、電車の中。
うわあ、ごめんなさい(汗)
ということは、遊上さんにはお願いできない。
どうするべ……
あ、旦那がFAX受け取りようのメアドもってたっけ。
思い出した所で速攻旦那に連絡。
FAX番号を教えてもらう。
やっとのことで先方からFAXを受信。
文面をチェック。
なに?
家族の写真を持ってこい?
1000万円の使い方は何通りか考えてこい?
当日は面接あり?
なんのこっちゃ……?
ま、行けばわかるか。
ということで、今私はここにいるのだった。
ここは試験会場のビルの外だったのだ。
ここまできたら、頑張ってみるかいな。
そんな気持ちで、係員の案内に従ってビルの中へと入って行った。
これ以上は、きっと製作会社さんにとって都合が悪かろうと思うので、あまり詳しく書けないのですが。
とりあえず筆記問題も頑張ってきました。
プロデューサー面接も頑張ってきました。
この製作会社さんは、以前ウチの父親がやっていた喫茶店の近所にあったので、そのあたりの話もして場を和ませてきました。(プロデューサーさんはウチの店知っていたらしい。あろうことか、ウチの叔父が赤坂でやっているレストランの方もご存じでした。業界の人がよく使っている編集スタジオが叔父の店の近所にあるかららしい)
あとは結果を待つのみだ。
受かってますように。
したら、せめて100万円はとりたいなあ……。
運河が流れ、高速道路が通り、モノレールも通り、近所には天王洲アイルが建っている。
普段の行動範囲とはかなりかけ離れた場所だ。
なぜ私はここにいるのだろう?
そして、思わず手にもっていたデジカメでモノレールの写真なぞを撮っていたりするのだろう?
話はおとといへとさかのぼる。
おとといの11日の夕方。
家の電話が鳴った。
会社からの連絡かと思ったが、ディスプレイに表示されている電話番号が違う。
ちょっとばかり不安な気持ちで受話器を持ち上げる。
「もしもし?」
電話の向こうから聞こえてきたのは、礼儀正しい女性の声。通り一辺の人物確認が済んだ所で、先方が身分を明かした。
「私『クイズ$ミリオネア』の制作をしている製作会社の者ですが」
はあ。
「先日は電話での第一次審査へのご参加ありがとうございました」
……そういえばそんなことしたっけな。
つい2週間ほど前。テレビの画面で出場者をいたぶるM氏の姿を見ていた私は、ほんの軽い気持ちで番組の最後に表示される出場者募集の電話番号をダイアルし、出場者選考の抽選に登録していた。
過去と呼ぶのにはちょっと違和感のある、ごく近い記憶を反芻していると、受話器の向こうがまたなにごとかを語りかけた。
「あなたは厳正なる抽選の結果、第一次審査と抽選の方を突破なさいました、おめでとうござます。つきましてはこれから、電話口で失礼かと思うのですが、第二次試験を行わせて頂きたいのですがお時間よろしいでしょうか?」
はあ、今ですか?まあ、大丈夫ですが……。
「それではこれから電話口にてこちらからいくつかの問題を出題させて頂きます。この問題は4択にはなっておりませんので、あなたが考えた答えをお答え下さいませ」
はいはい、分かりました。
「それでは、第一問……」
こうしていくつかの問題に口頭で返答し続けること2〜3分。向こうは私が答える側から答え合わせをしているらしい。はっきりいって、分からない問題もあった。一つの問題などはパスしてしまった。いくつ目かの問題に答えたあと、短い沈黙があった。
……これで出題は終わりということか。あまり期待はできないな。
しかし、次に聞こえてきた台詞は以下の通りだった。
「おめでとうございます。第二次試験突破なさいました」
あ……ありがとうございます。
突破か……あれで突破できたのか。
結構緩いかもしれないぞ、ミリオネア。
「つきましては、第三次審査とオーディションを執り行いたいのですが……また急な申し出で失礼なのですが、あさっての13日、土曜日はいかがでしょう?」
本当に急ですねえ……(汗)でもまあ、大丈夫ですよ。仕事は午後からにすればいいですし。
「ありがとうございます。それではFAXにて要項をお送りしますので」
ちょっと待って下さいよ!
うちFAXないんですってば!!
「それでは近所にFAXをお持ちのお知り合いか、FAXサービスを行っているコンビニはありませんか?」
……そういえば遊上さんの家にFAXがあったような。
「では、その方とご連絡がとれたころに、またこちらからお電話をさせて頂きますので、FAX番号を教えて下さい」
はい、分かりました。
怒濤のような電話での攻防は、これにて一旦終了。
急いで遊上さんに連絡とらんと……
慌てて遊上さんのPHSに電話をかける。
が、遊上さん現在帰宅中で、電車の中。
うわあ、ごめんなさい(汗)
ということは、遊上さんにはお願いできない。
どうするべ……
あ、旦那がFAX受け取りようのメアドもってたっけ。
思い出した所で速攻旦那に連絡。
FAX番号を教えてもらう。
やっとのことで先方からFAXを受信。
文面をチェック。
なに?
家族の写真を持ってこい?
1000万円の使い方は何通りか考えてこい?
当日は面接あり?
なんのこっちゃ……?
ま、行けばわかるか。
ということで、今私はここにいるのだった。
ここは試験会場のビルの外だったのだ。
ここまできたら、頑張ってみるかいな。
そんな気持ちで、係員の案内に従ってビルの中へと入って行った。
これ以上は、きっと製作会社さんにとって都合が悪かろうと思うので、あまり詳しく書けないのですが。
とりあえず筆記問題も頑張ってきました。
プロデューサー面接も頑張ってきました。
この製作会社さんは、以前ウチの父親がやっていた喫茶店の近所にあったので、そのあたりの話もして場を和ませてきました。(プロデューサーさんはウチの店知っていたらしい。あろうことか、ウチの叔父が赤坂でやっているレストランの方もご存じでした。業界の人がよく使っている編集スタジオが叔父の店の近所にあるかららしい)
あとは結果を待つのみだ。
受かってますように。
したら、せめて100万円はとりたいなあ……。
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