私がとても苦手なこと。

その1:高いところ
その2:絶叫マシン
その3:虫(特にセミ!!)
その4:置いて行かれること

……この『置いて行かれること』というのはすごく曖昧な定義ですね。
そうですね……周囲から自分が取り残されたと感じる時、というような意味だと思って下さい。
これは子供の頃の経験が原因だと思っています。

皆さんの記憶にはこういう風景はないでしょうか?
幼稚園や保育園での朝の1コマ。
母親と離れる事がイヤで、泣き出してしまう小さな子。
……私はまさにそのタイプでした。
両親が共働きだったために、5歳になる春から保育園に預けられることになりました。
預けられてから数日はなんの問題もなく、楽しく保育園生活を送っていたのですが……何故か通園し始めてから1週間ほど経ったある日の朝。
いつもと同じように保母さんに私を預けた母の背中を、私は泣きながら追いかけました。
なぜその時突然そうなったかは私にもわかりません。ただ急に『母はこのまま迎えに来てくれないのではないか』『母に見捨てられてしまうのではないか』という強烈な不安に耐えきれなくなってしまったようです。
もうそんな年頃の時の記憶はほとんどありませんが、このとき追いかけた母の背中と、『置いて行かれる』『見捨てられる』事の恐怖は、ありありと思い出す事ができます。
思い出すと未だに泣きそうになってしまうほどに荒々しいその記憶が、私の中に根強く潜んでいるのだと、今日まざまざと思い知らされました。

会社の経営状態が思わしくなく、編集担当の私は常勤ではなく週に2日の限定勤務になりました。
もちろん人件費削減のためです。
……これから先の時期、私は編集にかかりきりになり、営業の数字が上げられないからです。
課金の出来ない人間だから……という事なのでしょう。でもクビにすることができないのは、私が社内唯一の編集専任人員だから。

私は今の会社の事が大好きです。
だからこそ、以前勤めていた会社を飛び出して転職しました。
そこに私の大好きな人達が勤めているから……というだけの理由ではありません。会社が掲げる経営方針や業務方針に心から賛同したからこそ、わたしは今ここにいるのです。
でも、会社は私をそれほど必要ではないのではないか。そんな疑問が私の中に生まれました。
大切にしていた物に突然切り捨てられたような気持ちになりました。そして、私の心に潜んでいた『置いて行かれる』『見捨てられる』という強迫観念が強く刺激されました。

本当に恥ずかしながら、家に帰ってから泣いてしまいました。

ひとしきり泣き終わってから考えたこと。
会社なんてこんな物だと言われれば、まさにその通りだと思います。
こんな乱暴な措置を執らざるを得なかった社長達の苦しさも、良く分かります。本当に辛そうな表情で、この決定を私に告げていましたから。
逆に無給で働けと言われなかっただけ、幸せだったと思います。
クビにならなかったのも、会社が私を必要としてくれているからだと思います。

でも、一度揺さぶられてしまった心は、そう簡単には静かにはなりませんよね。
……とりあえず、会社の状態が一刻も早くよくなることを祈っています。

あ、あと、場つなぎの仕事探さなきゃ……(汗)

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